[H O M E]
もはや、定番の電気系チューンとの感もある "アーシング"
効くのか?効かないのか?、やってみました。
(280E 300EなどのW124も、基本的に同様に作業できます)
[ アーシングについて ]
アーシングは、特定の電気経路のマイナス側を、電線(銅線)で直接バッテリーに接続することにより、電気的なロスを低減させようとするものです。
通常、自動車の電気経路のマイナス側は、ボディの金属部分に接地され、鋼板を通ってバッテリーに戻ります。
鋼板は金属ですので、電気を通すことができるのですが、電気的な効率で比較すると、銅線の方が一枚上手となります。
そこで、補強したい電気経路を銅線でバイパスさせることにより、電気的なロスを低減させようという理屈です。
基本的にはシリンダーヘッドやオルタネーター等に設置し、従来よりも強い火花を得ることにより、より多くのパワーやトルクを狙います。
チューニングの手方としては、"抵抗を減らし、効率を高める"という部類に入るため、驚くような効果は見込めないものの、車両のバランスを崩すことなく、デメリットも少ないということができます。
また、全く元の状態に戻すことが可能のため、比較的安心して施工することができます。
ただ、もともとの車体の電気的な効率が高い場合は、アーシングの効果が体感されにくい場合もあると思われます。
車種によって、効果の具合に差異があるようですが、W201の場合はどうでしょうか?
最初にアーシングしたのは、シリンダーヘッドです。
この時使用したのは、オーディオテクニカ製のOFCパワーケーブルで、22スケアという断面積を持つ、極太線でした。
画像では、右側の黒っぽいケーブルです。元々半透明の青いケーブルですが、熱の影響でしょうか、シリンダーヘッドの近辺のみ黒っぽく変色してしまいました。
これはこれで充分満足していたのですが、その後、たまたま中古のアーシングキットを入手することができました。
そこで、従来の極太線はそのままにして、アーシングキットも取り付けました。
画像では、左側の青いケーブルです
こちらのキットの銅線の太さは、一般的な8スケアのようです。
このキットの接続箇所は
シリンダーヘッドの手前、と奥
オルタネーター
AT(オートマチックトランスミッション)
・・・の、計4箇所です。
極太線も合わせると、5箇所で接続していることになります。
これはシリンダーヘッドの奥側の設置ポイントです。
隙間が狭い上に、奥まった位置にあるのでかなり作業がしずらい位置にあります。
ここではエンジンハンガーを取り外した後に、ハンガーの取り付けボルトに端子を固定しています。
(エンジンの形式によっては、エンジンハンガーがヒーターホースの受けを兼ねている車種があり、このような取り付け方ができないものもあります。)
コードは要所をタイラップで固定し、エンジンルーム内の他の部品と干渉しないよう、見栄え良く引き回します。
エンジンルームからバッテリーへコードを引いていくには、どうしてもバルクヘッド(隔壁)が邪魔になりますが、所々にコードを通せるような隙間や穴がありますので、そこを利用します。
ここではアッパーマウントの横のすき間を通して、コードをバッテリーに導いています。
バッテリー端子は、既存の端子をそのまま流用しています。
[ ワンポイント − アーシングチューンの盲点 ]
アーシングを語る上では "どこに接続するのが効果的か" というのが、話題となるポイントではありますが、通常の電気の管理に気を配っていなければ、片手落ちとなります。
オルタネーターの発電量、バッテリーの状態、接点の状態など、電気に関する他の要素が本来の状態でないままにアーシングを施工するのは、どうしても本末転倒となってしまいます。
メインアースの接点が良好でない状態でアーシングを行えば、効果が出るのは当然ですが、それは"元々の状態が悪かった"だけ・・・。ということになります。
メインアースやヒューズボックスの接点などは、なおざりにされがちなところではありますが、長期間触れていないのであれば、接点を清掃してみるのが良いでしょう。
アーシングを施工するのであれば、それから です。
チューニングというものは、"ポン付け"で、効果が出るものが魅力的に写りますが、電気部品を外すたびに接点を磨くことも、立派なチューニングのひとつです。
いかなるチューンも、まず "車両が持つ本来の能力を100%発揮させること" が、先だといえるでしょう。
[ 施工後の感想 ]
最初に、22スケアという極太線を引いた時点で、低回転域でのエンジンのツキが良好になった感があり、これ以上の施工はしないつもりでした。
たくさんの線を引いたところで、手間が掛かる割には、効果が薄いだろうと思っていたのです。
しかし、さらに8スケアの中古アーシングキットを取り付けてみて、少々驚きました。
劇的に変化したわけではありませんが、充分効果を感じ取ることができたからです。
エンジンルーム内のコード類が多くなりますし、バッテリー端子のところがスッキリしませんが、少なくとも外して元に戻そうとは思いません。
電気的な効率が、少し良くなっただけの筈なのですが、運転していて効果が体感できるというのは、少々意外であり、驚きでした。
( 補記 )
上記の画像の状態でユーザー車検を通したことがありますが、無事車検に通ることができました。
保安上に問題があるような施工をしていなければ、車検時に特別何かを指摘されることは少ないと思います。
◇ 190E に適合する、アーシングキット
◇ W124 に適合する、アーシングキット
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[ 整備情報 ]
| 難易度 | ★★☆☆☆ |
| 作業日 | 2004年 2月 |
| 走行距離 | 90,000 q |
電圧降下の計測方法
ケーブル断面積の一覧表
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