整備の中の 基本の基本 エンジンオイルの交換です。今回は、「上抜き」 つまり、エンジンオイルを上から抜いてしまう方法を紹介します。(280E 300EなどのW124も、同様に作業できます) 通常エンジンオイルの交換は、最も基本的な整備であるにもかかわらず、それほど簡単ではありません。 それは・・・車の下に潜らないといけないからです。 「潜るのは、服も汚れそうだし、大変そうだ・・・」と、いう方には この「上抜き」がお勧めです。
これが、私の使っている「上抜き用ポンプ」です。 エマーソン社製の「オイルチェンジャーEM-102」という商品です。 (大手自動車用品店で、取り寄せで購入した覚えがあります。) これは箱から出した時の画像です。 ハンドルや、パイプ固定用の大型ピンチ、パイプなどが入っています。 エンジンオイルの排出のみでなく、ATFやパワステフルードの排出補助、 オイルを入れすぎてしまった場合の調整 等にも使用することができ 何かと便利です。
使用方法は、簡単です。 ポンプのパイプを接続し、ハンドルを取り付けます。 画像では、パイプをすべて接続していますが 長さ的に必要ない場合は、延長パイプを接続する必要はありません。
オイル受けに排出パイプを固定します。 大型のピンチが付属していますので、これを使って、オイル受けに廃油パイプを固定します。
吸引パイプをオイルチェック孔に差し込んだ後に ハンドルを押して、オイルを排出します。 ハンドルを押す際、ダンパーを押すような重い抵抗感がありますが、無理をせずにゆっくりと押しましょう。 オイルが出てこなくなるまで、この作業を続けます。 オイルの排出が終わったら、シリンダーヘッド上部の給油孔から新油を補充し、オイル量の過不足を確認すれば終了です。 ジャッキアップも、車の下に潜る必要もありません。
作業終了後は、片付けです。上抜き用ポンプの悪いところですが ポンプのシリンダーやパイプ内にオイルが付着してしまうため、そのまま収納すると、後からじんわりオイルが染み出して、周りを汚したりすることがあります。 対策としては・・・ @ ポンプは"空押し"を何度も行い、できるだけオイルを排出した後に、排出孔を下にしてしばらく放置する。 A 使用したパイプは、オイルが抜けるよう、しばらくの間吊り下げておく。 B ある程度オイルが抜けたら、ボロ布で要所を養生してから収納する。 (画像では、ボロ布で廃油孔をしばっています。) ここまでやれば完璧です。 [ ワンポイント ] 気になるのは、「上抜きで、すべてのオイルが抜けるのか?」ということです。 190E (102エンジン) の場合、"上抜き"で排出したオイル量を測ったところ、通常のドレンポルトから排出する量と、さほど変らない量を排出できているようです。 (オイルパンやオイルチェック孔の形状により、上抜きが適さない車両もあると思います。 すべてのメーカーや車両に対応可能というわけではないと思いますので、ご注意ください。) 手押し式ではなく、電動式のポンプもあるようですが、手押し式の方がお勧めだと思います。 理由は・・・ @ 電気の無いところでも 使用できる。 A 高い吸引圧力を 得ることができる。 B 構造が単純なため、壊れにくい。 ・・・というところです。 [ ワンポイント その2 ] この商品は、車用品店で"取り寄せ"で購入しました。 上抜きで全量抜ける車種を所有している場合、かなりの便利グッズだと思うのですが、意外と店頭に並んでいません。 ネット上では売っていないかと探してみましたが、似たような製品はあっても同じ製品は見当たりませんでした。(2005年10月調べ) (似たような製品というのは、一旦廃油をシリンダー内に貯めるタイプの製品です。) ちなみに "楽天"で"オイルチェンジャー"を検索してみると 複数の店舗で売られており、値段も幅があるようです。 [ 整備情報 ]
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