![]() クーラント交換 (280E 300EなどのW124も、同様に作業できます) ロングライフクーラント(不凍液・LLC)の交換手順方法です。 細かいことを言い出すと、「シリンダーブロックにあるドレンボルト」や「エア抜き」など、いろいろとあるのですが、今回は、誰にでもできる「簡単な手順」でやってみたいと思います。 【 Servicing Specifications:冷却液容量 】 4気筒モデル:約8.5L 6気筒モデル:約9.0L ( 注意 ) エンジンが熱を持っているときにラジエーターキャップを不用意に開けると、高温の蒸気が噴出し、大火傷を負う場合があります 原則的に、「エンジンが熱いときには、キャップは開けない」ようにしましょう。 クーラント廃液は、環境汚染の恐れがありますので、適切に処理しましょう。
作業穴を開ける まず、バンパー左下部に設けられた作業穴を開けて、ドレンネジを露出させます。 この部分は、工具なしでドレン穴にアクセスできるようになっており、メンテナンスが容易になるよう、よく考えられて造られています。 下部のフィンに手をかけ、手前に引いてから 上部の「ツメ」を、下方向に抜いて外します。 (取り付けの際は、この逆手順。) たあいもない作業ですが、力任せにやって壊さないようにしましょう。
ドレンを開ける ドレンネジは、指で廻せないことはありませんが マイナスドライバーを差し込める形状の溝があります。 画像のように大型のドライバーを使用すると、簡単、スムーズに廻すことができます。 このように作業することで、万一廃液が熱かったり、噴出してきた場合でも、火傷を防止することができます
不凍液の排出 ドレンを開き、オイルパン(バット)などを利用して廃液(古いクーラント)を受けます。 ラジエーターキャップを開けるのは、ドレンを開いた後、廃液の出具合を確認してからにしましょう。 ラジエーターキャップを先に開いてからドレンを開けると、クーラントに大気圧がかかってきますので、クーラントの出る勢いが強くなってしまいます。(内圧がかかっていない場合の話です) キャップを開けるのは、内圧の開放と廃液の温度を確認し、廃液受けの位置調整を確実にした後に行うようにすると、いろいろな意味での失敗が少なくなります。 4気筒モデルの場合、画像のバットでおおよその排液を一度に受けきることができました。 一度に受けることが難しいようであれ、ドレンを一旦閉めて、何度かに分けて受ければよいでしょう。 さらに不凍液を抜く場合 エンジンシリンダーのウォータージャケットというものは、それなりに複雑な経路になっています。 ドレンとラジエーターキャップを開けただけでは、ラジエーター内部のクーラントは抜けますが、かならずしも全量が排出されるわけではありません。 普通であれば、シリンダーブロックに設けられたドレンボルトを開いて、ウォータージャケット内に残ったクーラントを抜くところですが、このドレンボルトは、エキゾーストマニフォールドが邪魔をして、とてもアクセスしにくい位置にあります。 このあたりを難なくこなせる方は、シリンダーのドレンも開けて、クーラントを抜きとり、一発でクーラント交換を済ませてしまいましょう。 「難なくこなすのが難しい」という方は、「8割がた抜ければいいや」、と妥協してクーラント補充のステップに進むか もしくは、「水による薄め+走行+水温低下を待って抜き取り」を、一度行って、古いクーラントを薄めてしまうという手があります。 ( 補足 ) 「水薄め+走行+水温低下を待って抜き取り」は、誰にでもできるという意味ではオススメできる方法ではありますが、 薄まっているとはいえ、「廃液」をいたずらに増やしてしまうという意味では、あまりオススメできる方法ではありません。 また、一時的とはいえ「水」を入れるわけですから、短時間で済ませないと「錆び」の発生につながります。 実施される方は、自己判断にてお願いいたします。 「水薄め」を行う場合は、サーモスタットが開く79度以上に水温が上がるまで走行し、同時にヒーターを入れて、シリンダー内だけでなく、ヒーターコア内のクーラントも循環するようにしましょう。
新しいクーラントの用意 古いクーラントを排出後は、新しいクーラントを用意します。 今回は、ACDelco(ACデルコ)のDEX-COOL(デキシクール)を使用しました。 冷却能力と防錆性、耐久性に優れている優れたLLC(ロングライフクーラント)です。 一般的なLLCのライフサイクルは、2年間であることが多いですが、DEX-COOLは、50%濃度で5年間使用可能となっており、熱伝導率に大変優れているために、オーバーヒート抑制効果を持つともされています。 4気筒の190Eの場合、冷却液容量は8.5Lとなっていますので、1本(2L)丸ごと使えば零下10度程度の不凍能力となります。 寒冷地の場合でも、2本使えば50%に近い濃度となりますので、マイナス20度を余裕でクリアできます。
クーラントの注入 適切な濃度に薄めたクーラントを注ぎます。 ファンネル(じょうご)を使うと楽に注入できます。 ( 注 ) デキシクールは、カー用品店などでもあまり見かけません。 ↓のリンクでも、販売店舗は少数となっています。 どうしても入手できないときは、GMやVWの取扱店・ディーラーに問い合わせてみましょう (GM車やVW車の純正クーラントとして指定されているので、取り扱いがあるはずです。) ◇ デキシクールを楽天で検索
液量の再確認 注入完了後は、しっかりとラジエーターキャップを締め、一旦サーモスタットの開く温度になるまで走行しましょう。 (走行時には、ヒータを点けて、ヒーターコア内部も循環させてあげましょう。) 走行後に、エンジンの温度が下がるのを待って液量を再確認し、作業完了です。 (クーラント通路内にエアが多量に噛んでいた場合は、エアが抜けるとともにタンク内の液面が下がる場合がありますので、その際は不凍液を適度に補充して完了です。) [このページの先頭に戻る] [H O M E] |