エンジンストール

[H O M E]


エンジンストールの修理
エンジンストール、つまり、意図しないエンジン停止は、交差点の真ん中などでやらかしてしまうと厄介なものです。
踏切の中で発生すると、著しく危険です


エンジンストールの状況
今回のエンジンストールは、アイドリングが不安定であるというような、ありがちな症状とは異なり、少し変わった状況で発生していました。

車両が停止する直前に、エンジンが静かに止まってしまうのです。
下り坂などで、徐行状態からかるーくブレーキを当てて停止するときなどに発生していました。頻度は、おおよそ500`の走行に、数回程度の割合でした。

ちなみに、アイドリングは安定していましたし、始動性も悪くありませんでした。
このことから、吸気の詰まりやインジェクションの不具合などではなく、何らかの電気的な不具合の可能性が疑われます



まずは、ネットや書籍の情報を元に、疑わしい部品を洗い出し、一つ一つ交換していきました

OVPリレー、燃料ポンプリレー、プラグ、プラグコード、デスビキャップ、など、定番部品を交換し、アイドルエアバルブを清掃しました
(このあたりは、W201やW124オーナーがよく通る道です。)

しかし、残念ながらエンジンストールは治ることはなく…、時には交差点の真ん中でストールしたりすることもあり、悩ましい状態が続きました。

不良箇所が特定できず、かなりの試行錯誤を繰り返しましたが、「スピードセンサー不良がストールに繋がることがある」との情報を得ましたので、交換してみることにしました。


この場合のスピードセンサーは、メーター裏に設置されているスピードセンサーです。
画像のように、メーターを外して交換です。

メーターの脱着は、そこそこ大変な作業です。
メーターにはたくさんのケーブル等が接続されていますが、そのほとんどを一旦取り外し、スピードセンサーを交換した後に、再び取り付けなければなりません。

個人的には、メーター球のバルブ切れが頻発した時に、何度か脱着を経験しましたので慣れましたが、自信の無い方は慎重に作業するか、これ以上は無理だと思ったら、無理をせずにプロに任せましょう。



画像では、右下が新品左上が取り外したセンサーです。
画像ではあまり判りませんが、よく見ると磨耗していることが判ります

交換後はウソのようにストールが無くなり、安心して運転できるようになりました

ちなみにこのスピードセンサーは、メーターケーブルの回転を拾っていますので、メーターケーブルに不良が出た場合も、同様の症状が出ることがあります

この後実際に、メーターケーブルが切れ、速度計やオドメーターが動かなくなったことがあるのですが、以前と同じように、ストールの症状が再発した経験があります。

エンジンストールの原因の良くあるケースとして、スピードセンサーを挙げているケースはあまり見ませんが、こんなケースも有ると云うことですね。



[  費 用  ]
部 品 名 称価格個 数
スピードセンサー\8,5001個
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