バッテリーの交換

■ バッテリーの交換手順


  1. バッテリーのマイナス端子(アース側)を外し、次にプラス端子を 外す
  2. 固定用ステーを外して古いバッテリーを外し、新しいバッテリーを取り付け、固定する
  3. プラス端子を 先に接続し、最後にマイナス端子を 取り付ける

簡単にいえば、バッテリーの交換は、順番を守って外して付けるだけです。
万全を期するようでしたら、端子を軽く磨いた上で、接点用グリスを塗布し、端子の接点劣化を防止しましょう。

ただ、交換に際して、いろいろと知っておいたほうが良いことがあります、ケーブルを外す順番や、バッテリーの取扱い、取り外し前後の下準備、メモリの揮発防止、などです

■ バッテリー交換時の注意点

■ アース側は最初に外して、最後につける

アース側を先に取り外すのは、ショートなどの事故防止のためです。

一般的に・・・
● アース(マイナス)側のコードは、黒色
● プラス側は赤色で表示されています。

色の区分けを忘れた場合は
「ボディに接続されている方(アース側)を、先に外す」
 ・・・ということを 思い出すと良いでしょう。

バッテリーのアース側のコードは、たどっていくと車両のボディに直接接続されています。
色の区別がわからなくなっても、コードをたどればアース側が判るということです。

■ バッテリーは 「重量物」

自動車用バッテリーは、かなりの重量物です。
最近の製品は、いくぶん軽量化されてきてはいますが、それでもかなりの重量があります。

鉛が使用されているために、見た目以上の重みがあるのも特徴です。
足の上に落とすと、痛いだけでは済みません

軽自動車用バッテリーで10kg前後、普通乗用車なら10kgを越える程度、大きめの車や寒冷地仕様車の場合、15kg前後の重量を覚悟しておきましょう。

これだけの重量のあるパーツですので、段取りをしっかりして作業することが大事です。

自動車から取り外した後に、持ったままの状態で 「さあ、どこに置こうかな?」 と考えながらウロウロしていると意外な事故に繋がる場合もあります

「取り付ける前に、一旦ココに置く」、「外した後は、まずココに置く」というように、バッテリーの置き場所を確保してから作業しましょう。
なお、腰痛持ちの方は、特に気をつけて、慎重に作業しましょう。

■ 取付前に、バッテリーの底面を汚さない

これから取り付ける新品のバッテリーを、軽い気持ちで地面に置いてしまうと、底面に砂などが付着してしまい、あとあと面倒です。

前述したように、バッテリーは重いですし、希硫酸が入っていることもあり、底が汚れたからといって、清掃のためにひっくり返したり傾けたりすることは、なるだけ避けたいものです。

そういった余計な作業を増やさないためにも、バッテリーの底面が汚れないよう、作業車両のそばに、バッテリーの置き場所(作業スペース)を確保しておきましょう。
段ボールや、不要になったバスタオルを1枚敷くだけでも、有ると無いとでは、作業の確実性に違いがでます。

ちなみに、こみ入った場所にバッテリーが配置されている車両などでは、バッテリーをなかなか車体に嵌め込むことができず、そうこうしているうちに腕力や握力が限界になり、(バッテリーを一旦置いて)作業を中断せざるを得ないような場合もあったりします。

整備を生業にしているプロの方でしたら、そんなことはないでしょうけれども、いわゆる「DIYでのバッテリー交換」の場合は、「置き場所・作業スペース」を、しっかり確保した上で、作業にあたりましょう。

■ バッテリーを外すと、メモリーも消える

バッテリーを交換した後は、時計やラジオなどの再設定が必要になる場合があります
バッテリーを取り外した時に一時的に電源が失われるため、メモリーを保持することができなくなり、記憶されている設定データも消失してしまうのです。(不揮発性メモリを除く)

ありがちなのは、時計、オーディオ設定(ラジオの周波数)、パワーウィンドウ、パワーシートの設定などです

ちなみに、整備工場やディーラーなどにバッテリー交換を依頼した場合、ユーザーが設定したメモリーを揮発させないように、バックアップ電源を介在させて交換作業を行っているようです。

以前は、「DIYでバッテリーを交換する場合は、このような装置を使用せずとも、普通にバッテリー交換を行った後に、キレイに手を洗ってから、再設定をする方が、安全・確実です」と、堂々と記載しておりました

とはいえそれは、オドメーターなどがアナログ式で、バッテリーが切れても設定箇所が少ない昔の車の場合です
今時の車両は、走行距離や累積燃費、オイル交換のタイミング表示など、メモリに多数の情報を蓄えていますので、うっかりメモリが全揮発してしまうと、なかなか面倒なことになります

再設定が面倒な程度ならよいのですが、「設定が消えてしまうと、元通りに戻せるかどうか判らない」という場合もあるでしょう。 そのような場合は、下記のような電池式メモリーバックアップ電源を使用して作業するとよいでしょう

バッテリー交換時の
メモリーバックアップ電源
バッテリー用
絶縁レンチ

■ バッテリーは 危険物

バッテリー内部には、電解液として希硫酸が入っています
よほどおかしな取り扱いをしない限り、電解液が漏れ出ることはないと思いますが
「漏れるとキケン」であることだけは、理解しておきましょう。(当然ながら、爆発すると非常に危険です)

開放型バッテリーの場合は、特に、横転させたりしないよう気をつけましょう。

自動車部品の中でも、危険性を内包しているパーツであることを認識して作業しましょう。
一時的に保管する場合でも、高温、水濡れ、火気などには要注意です

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