カーエアコンのガスチャージ (ガス補充)

■ カーエアコンのガスチャージ 概要


1. 必要な工具、資材を準備
2. 車体とマニホールドゲージを接続
3. マニホールドゲージとガス缶を接続
4. 充填前作業(エアパージ)
5. ガスチャージ
6. カーエアコンの作動確認
7. マニホールドゲージの取り外し


ガスチャージは自動車整備の中でも、危険な作業に該当します
専門知識と経験がない場合、安易なDIYは止めましょう
「やけど」で済めば、まだいいですが、「爆発」すると、身体的損傷も甚大です

マニホールドケージにもいろいろあり、バルブの個数、エアパージポートの有無など、さまざまです。
クイックカプラーも、使う場合、使わない場合がありますので、正しい手順というのもそれぞれに異なります。
各機材の構造、用途、目的をよく理解した上で、安全に作業を行いましょう
エアコンガスの大気放出は法律で禁止されていますので、必ず回収しましょう

■ 1.必要な工具、資材を準備

マニホールドゲージ、低圧・高圧・チャージングホース、サービスバルブ
クイックカプラー、カーエアコン用サービス缶(ガス缶)など

必要な場合は、エアコンオイルも用意します

クイックカプラーは、通常R-134aをチャージする際に使用するので、R-12、もしくはR-12代替ガスを使用する場合は、使用しません。

■ 2.車体とマニホールドゲージを接続

エンジンの停止を確認
マニホールドゲージを、適切な場所に吊す
マニホールドゲージの低圧・高圧バルブ、低圧・高圧クイックカプラーのバルブが全閉になっていることを確認

マニホールドゲージと低高圧ホース、及び低高圧クイックカプラーを接続する
(確実に接続されているか、要確認のこと)

・ 赤色 → 高圧
・ 青色 → 低圧
・ 黄色 → チャージ(ガス缶)

■ 3.マニホールドゲージとガス缶を接続

サービスバルブの針を上げきった状態(サービスバルブ全開の状態)で、ガス缶にサービスバルブをねじ込み、リングを下げ、ガス缶とサービスバルブを接続する

チャージングホース(黄色)を、マニホールドゲージとサービスバルブに接続

サービスバルブのハンドルを回し、内蔵されている針を下げ、ガス缶に穴を開けるとともに、針を下げきって、サービスバルブ全閉の状態にする。

■ 4.充填前作業(エアパージ)

低圧・高圧クイックカプラーのバルブを開いて、マニホールドゲージを確認し、車両エアコン経路内の圧力が、マニホールドゲージまで達していることを確認する。

ガス缶のサービスバルブを開く

マニホールドゲージのエアパージポートのバルブコアを押し、残留空気を追い出すとともに、ゲージとホース内部をガスで満たす
(エアパージの際には、ガスが噴出する方向に注意し、顔などに直接当たらないようにします)


エンジンを始動し、エアコン作動させる、(風量最強、温度最低)

■ 5.ガスチャージ


低圧バルブをゆっくり開き、ガスを充填していく
(高圧側を開くと、缶内が高圧になり、爆発の危険あり)

低圧側・高圧側の圧力の変化、サイトグラスの泡の状態等を監視しつつ
過充填に注意しながら、当該車両の規定充填量を参考に、ガスを充填していく



高圧側が規定値に達したら低圧バルブを一旦閉じ、高低それぞれの圧力を確認する
低圧側が適正値であれば補充を終了するが、圧が足らない場合は低圧側を開き、適正値になるまでチャージする


ガスの補充は、原則的に気体充填で行うが、使用する冷媒の注意書きもよく読んで、それに従うこと

気体充填というのは、ガス缶を立てた状態で、逆さまにせずに充填することです。
液体充填というのは、ガス缶を逆さにして、ガスを液体の状態でエアコン経路に充填することですが、これは、真空引き後にエンジン停止状態で行うものです。

(冷媒によっては、充填重量や、充填時のガス缶の向きが異なる場合もあるので注意)
(チャージ中のガス缶を扱う際は、凍傷を防止するため、手袋着用)

■ 6.エアコンの作動確認

充填が完了したら、改めてカーエアコンが正常に作動していることを確認する

コンプレッサーの作動状態、コンデンサー冷却ファンの作動、冷媒経路の圧力異常、異音、異臭など、各機器に異常、もしくはその兆候がないか確認する

エアコン吹き出し口温度と、外気温との温度差を計測し、冷却能力が正常であることを確認する。

■ 7.マニホールドゲージの取り外し

エアコンを作動させたままの状態で、高圧側クイックカプラーのバルブを閉じる。

マニホールドゲージの高圧側バルブと低圧側バルブをゆっくり開け、高圧側と低圧側の圧力が同じになるまで待ったのち、低圧側クイックカプラーのバルブを閉じる
マニホールドゲージの高圧側バルブと低圧側バルブを閉じ、エアコン、エンジンを停止させる。

クイックカプラーを車体から外し、ホースやマニホールドゲージ内の残圧に注意しながら各接続を取り外す

マニホールドゲージは、計器とバルブの付いた「筒」みたいなものですので、作業後は内部に異物が入らないよう配慮して、収納しましょう。
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