役立ちツール・ベスト3

■ 持っていると便利な工具


工具セットには入っていないけれども、「持っていると便利な工具」というものがあります。

無いなら無いでも整備ができないわけではない。 けれども、有るとやっぱり便利。というツールのベスト3です。

■ パーツトレイ(マグネットトレイ)



実に単純な品ではありますが、持っていると大変便利です。
底部にマグネットが仕込まれているので、お皿自体をいろいろな場所にくっつけて使用することができます。
垂直や逆さまの状態でも使用できますので、車の下に潜った時などは、シャーシの金属部分などにくっつけて使用するとよいでしょう。

もちろん、皿に置いたものもくっつきますので、整備の途中でお皿を動かしても、中に置いたボルトナットがごろごろ動いたりしません。
「お皿を動かしても、中のものは動かない」というところが「ミソ」です。
たったこれだけのことですが、分解時に取り外した順番にボルトナットを置いていくと、組み立て時がぐっと楽になります。

はずしたボルトを、「とりあえずその辺りに・・・」と、適当に置いていると、だいたいろくなことがありません。
組み立てが終わると、よく「ボルトが一つ余ってしまう」というような方は、こういったパーツトレイを買ったほうがよいのは明らかなのですが、そういう方に限って、「だいじょうぶ、だいじょうぶ!」と言いながら、行き当たりばったり分解・組み立てをやったりするものです。

きちんと整備に向き合っている方なら、必ず持っている工具の一つではありますが、コレが無いからといって、整備ができないわけではないので、持っている、いないが、別れるツールではあります。

正しい使い方ではありませんが、喫煙者にとっては、整備終了後に灰皿に代用できるのも嬉しいところです。

■ バイスグリップ(ロッキングプライヤー)



扱ったことのない人にとっては、「なんだこの工具?」という感じかもしれません。
一見、変わった形のプライヤーのようにも見えますが、バネの力と「てこ」の原理を応用することで、対象物を強固に挟み込むことが可能な工具です。

柄の先端についたネジを調節して「挟む太さ」をあらかじめ調整し、強く握りこむと、ロックが掛かります。一旦ロックが掛かると、手を離しても挟んだままの状態で保持できます。

「挟む太さ」を上手く調整すると、かなりの力を掛けることができます。対象物が柔らかい金属の場合は、バイスグリップの歯型が残ってしまう程です。傷が付くと困る場合は布などをかませてやると良いでしょう。

個人的には、熱固着や舐めてしまってどうにもならなくなったネジの頭を、バイスグリップで挟んで強引にはずしたことが何度かあり、「助けられた」感の多いツールであります。

余談ですが、映画「グラン・トリノ」では、この「バイスグリップ」が、画面に登場します。
名優クリント・イーストウッドが、「潤滑剤、レンチ、それにダクトテープ、腕さえありゃ、これだけで家のモノは何でも直せる」と言うシーンがあるのですが、ここで「レンチ」として登場しているのが、実は「バイスグリップ」です。

翻訳の関係上、字幕では「レンチ」となっていますが、英語で「バイスグリップ」と言っているのが、はっきりと聞き取れます。
おそらく、字幕に「バイスグリップ」という馴染みのない言葉を出してしまうと、観客が「???」となってしまうので、不正確な訳であることを承知の上で、あえて「レンチ」としたのだと思います。
だいたい、「レンチ」だけでは、モンキーレンチなのか、コンビネーションレンチなのか、メガネレンチなのか、指している範囲が広すぎて、何のことだか判りませんが、仕方ありません。

バイスグリップは、多用途に使えるすばらしい工具なのですが、悲しいかな、日本人には馴染みが薄い工具なのです


■ ピックアップツール



簡単に済むはずのメンテナンスが、ネジやボルトが思わぬところに落下してしまうことで、突然の難作業に成り替わることがあります。
そういう場合、「ピックアップツール」があると、簡単に復旧できることがあります。
種類としては、マグネットタイプと、マジックハンドタイプがあります。

マグネットタイプは、当然ながら磁性体のものにしか使えません。
また、エンジンルームの隙間など、磁性体構造物に囲まれた隙間に差し込んで使用しようとすると、意図しない部分にくっついてしまい、思ったように使用できない時もあります。
(これを避けるために、側面への磁力を低減する構造の「高級品」もあります。)
とはいえ、適当に操作しても磁力で勝手にくっついてくれるので、使って楽なのはこちらの方です。
一方の「つかみタイプ」は、「マグネットタイプ」に比較すると、きちんと掴ませるのに神経を使いますが、プラスチックでもアルミでも何でも来いですし、重量物にも強いです。

「予期せぬ落下」が発生しなければ使用することもありませんので、よくよく注意して作業していれば、「出番」も無いはずなのですが、「つい、うっかり」が多い方にとっては必需品になる場合もあります。

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2015年4月3日