「工具セット」と「バラ買い」

■ 工具の揃え方 「バラ売り」と「セット物」


工具の揃え方には・・
「セットで買う」と、「バラで揃える」という、2通りがあります。
どちらのやり方でも良いのですが、それぞれに一長一短がありますので、自分にあった揃え方をすると良いと思います。

それぞれのメリットとデメリットを挙げてみると・・。

■ 「セット販売」の工具

 ■ メリット
「まとめ買い」のため、バラで揃えるよりも結果的に「お得」になる。
必要にして充分な数と種類の工具が網羅されているので、工具の揃え方が判らなくても大丈夫である。
一通り工具が揃っているので、安心して作業可能となる。(特殊整備で無い限り、「この作業を完了させるのに、手持ちの工具で充分だろうか?」と、心配しながら作業する必要が無い。)
工具箱つきのセットを買うと、収納もジャストサイズで収まりも良い。

 ■ デメリット
「まとめ買い」という特性上、出費が一度になってしまい、物によってはかなり高価なものも。
ラチェットはファコム、ドライバーはPBというように、好みのブランドをチョイスできず、基本的に同一ブランドになってしまう。

■ 「バラ売り」の工具

 ■ メリット
必要な工具を、必要なだけ、好きなブランドで買い揃えることができる。

 ■ デメリット
バラで一通り買い揃えようとすると、結果的に割高になってしまう。
一通り買い揃えるまでは、可能となる整備作業が限定されてしまう。
(手元の工具だけで無理に作業しようとして、結果的に必要の無いトラブルを誘発することもあります。)

■ おすすめの揃え方


このような感じで、「セット物」も「バラ」も、それぞれに一長一短があります。
自分にあった揃え方で構わないとは思いますが、「さほどこだわりも無いので、どれでも構わない。」という方もおられると思います。

そのような方には、「それなりの品質・安めのセット物で、ツール数の多めのもの」がおすすめです。
一通りのセットを買うことで、「いざという時に必要な工具が無い」ということを避けることができ、安心して作業することができます。
きちんとサイズの合った工具を適正に使用するだけで、予期せぬトラブルを未然に防ぐことができますので、「一通り揃っている」ということは、かなり心強いものです。
(逆に、工具が揃っていないと、後一息のところで作業が頓挫したり、トラブルの原因になったりします。)

整備に使用することが少なくても、「工具」ですから、自動車以外にも何かと役に立つことも有るでしょう。
もしも、整備の面白さに目覚めて、安物工具では物足らなくなった場合は、改めて好みのブランド物をバラで揃えてゆき、「セット品」が不必要になった時点で他の人にあげてしまえばよいのです。
セット物の工具が手に馴染むようになった頃には、工具のブランドや種類、サイズ等についても、自己判断できるようになっているでしょうから、バラの工具選びで迷うことも少ないはずです。
また、「バラ」の工具で一通りそろえ切るまでは、「セット物」を手元においておけば、実際のメンテナンスで困ることもありません。
好みのブランド物を、ゆっくり時間をかけて集めることができます。

「バラ」での買いそろえが完了し、お役御免となったセット工具は、「初めて自動車を買いました」という若い男性などに進呈すると喜ばれたりしますので、さほど処分に困ることもありません。

【 補足 】
「DIYメンテナンスは、オイル交換とプラグ交換以外は、手を出すつもりはありません。」・・と、いうように、DIY整備を限定する場合はこの限りではありません。
その場合は、自分にとって必要な工具のみを購入することで、無駄の無いサンデーメンテナンスを楽しむことができます。

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2015年4月3日