カーエアコンのガスチャージ

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カーエアコンの冷却能力が低下してきたので、ガスチャージをしてエアコンガスの補充を行い、冷媒の不足を補います

R-12からR-134aへのレトロフィットを行っていないので、R12仕様のままチャージ可能な炭化水素系ガスを、必要量だけ補充することにしました。


今までも、一度チャージすると、数年は使用可能でしたので、エバポレータに穴が開いているなどではなくて、シーリング類が若干劣化しているのではないかと思います。

予算に余裕があれば、リキッドタンク、高圧・低圧ホース、各種シーリング(Oリング)などの、劣化しやすいパーツを交換の後
真空引き→ガス注入と行きたいところですが、今回は見送ることにしまして、「とりあえずのガス補充です」


※ エアコンのガス補充は、専門的な知識が必要であり、手順を間違うと爆発の危険のある作業です。
※ ガスの種類によっては、取扱いが異なる場合もあります。(チャージ時のガス缶の向きなど)
※ エアコンガスの補充に関しては、安易なDIYをなさらぬようお願いいたします。



【 カーエアコン ガスチャージの準備 】

まずは、必要な資材・工具の確保ということで、マニホールドゲージやエアコン用ガス缶などを用意します。

マニホールドゲージは、チャージホースやサービスバルブがセットになったキット品を用意しました。


「ガス」は、炭化水素系ガスが1缶。 (前回使わなかった余り物です)
「オイル」も、専用品が1缶手元にありましたので、これを使用します



【 マニホールドゲージ・ガス缶の接続と補充 】

適切な手順で、マニホールドゲージを接続
 「青」は低圧 (エアクリーナーボックス右横)
 「赤」は高圧 (フロントグリル右横)  ・・・です。
 「黄」はガス缶



ガス缶を、これまた適切な手順で接続し、エアパージ後に補充(今回は、エアコンオイルも補充)



【 作動の確認 】

エンジン回転数を1700回転あたりに保って、ゲージを目視しながら、コンプレッサーとファンの作動、冷え具合を確認しました。




カーエアコン作動時の、コンプレッサーとファンの作動の様子 (1700回転・18度)

0.エアコンのスイッチを入れると、コンプレッサーが作動を始める
1.低圧側のガス圧が下がり、高圧側の圧が上昇していく。
2.高圧側が17.5bar付近を指したところで、電動ファンが回転を始める(この時、低圧側は2barのあたり)
3.コンデンサーが冷やされることで、圧力が下がっていく。
4.高圧側11.5bar、低圧側1barのあたりで、ファンの回転が停止し、圧力低下も止まる
5.高圧側・低圧側共に、徐々に圧力が増していく?
6.「2」に戻る


充分な冷気が出ておりましたので、吹き出し口の気温を測るのは省略いたしました。
サイトグラスは、泡が常に流れている状態です。





【 今後の予定 】

このまま様子を見ながら使用する
ガスリークが少ない状態が続くようであれば(いわゆるスローリーク)、定期的なガス補充にて済ませる。
予算と時間に余裕があるようであれば、リキッドタンクとホース、シーリング類を交換して真空引きの後、ガスを再注入

カーエアコンのガスチャージ作業は、かなり専門的な作業ということもあり、手順と確認事項を逐一記述すると、かなりの長文になりますので割愛いたしました。

より詳しいガスチャージ手順でしたら、下記に掲載されていますが、DIYはあくまでも自己責任でお願いいたします。
「ガスチャージ手順」



【 補記 】

今回のガスチャージを行う前に、R-134aが使えるように、「レトロフィット」をすることも検討しました。

結局は見送りましたが、その際ディーラーに相談した内容を、備忘録として記載しておきます。

Q.92年式190Eのエアコンをレトロフィットするには、価格と日数はいかほど見ておけばよいか?
A.試算したところ、部品・工賃合わせて、\83,504円。作業自体は1日程度あればよい。交換部品は、サービスバルブ、シールリング、リキッドタンク、エアコンガス、エアコンオイル、交換表示ラベル、プッシャースイッチ

Q.部品の持ち込みをすると、どうなる?
A.工賃のみで(部品自前で用意)、\17,850円にて承れる(あまり歓迎しないが、やらないわけでもない)

Q.レトロフィットする際に、予想外のトラブルが発見された場合はどうなるか、エパボの穴あき、コンプレッションスイッチの不良、電動ファンの作動不良など
A.ガスを詰めてみないことには、漏れの有無や漏れ箇所も判らないので、やってみてからの判断となる

Q.レトロフィット作業完了後、保証などはあるのか?
A.現在は、交換部品の保証のみ。以前は保証があった



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