「おすすめ工具」とは?

■ 工具ショップの「オススメ」とは


工具を販売しているお店では、「おすすめ品」などと称して販売されている品もあります。
この、「おすすめ品」なるもの、ホームセンターでの「オススメ」は、「割引率が高いのでオススメ」という場合がほとんどです。

これが、工具専門ショップになると、「工具としてスバラシイのでお勧め」…ということになります。
ただ、工具ショップで、お勧めされる通りに一通りそろえてしまうと、そら恐ろしい請求額になってしまう場合があります。

このように、ショップのいうところの「おすすめ」は、あくまでも「ショップの立場からのおすすめ」であり、それがすなわち「購入者の立場に立ったお勧め」になるとは限りません。

では、購入者の立場に応じた「おすすめ工具」とは、どんなものでしょうか?
それはおそらく、購入者それぞれの「性格」に応じた、「工具選び」です。

「工具選び」という点において、最も決定的な要素となるのは、最終的に「購入者本人の性格」だったりします。

「性格に応じた、工具の選び方」というのを考えてみましたので、よろしければ参考にしてみてください。

■ タイプ別 工具選び

■ 「工具など、はなから興味がない」タイプ


ホームセンターで、赤札のついた、最も安い工具を買いましょう。
ソケットを一つ無くそうが、レンチを錆びさせようが、かまうことはありません。
「刃を折って使うカッターナイフ」のように、「安物のボールペン」のように、あたかも使い捨て感覚で購入、使用しましょう。

■ 「どちらかというと堅実派」タイプ


一流工具にお金をつぎ込むのは考え物だが、すぐに駄目になってしまうような「安物買い」も、好きではない。・・というあなたは、現実的な合理主義者といえるでしょう。

お買い物をする時は、常にインターネットで「最安値」を探してしまう。そんなあなたには、高価ではなくても、しっかりとした品質のメーカー(製品)がぴったりです。

おすすめは、KTC製の「21世紀バージョン」あたりでしょうか。 (21CVと表記されていることも多いです。)
KTCには「ネプロス」という高級ブランドがあり、素材、精度、仕上げなどにおいて、高い水準を誇っていますが、価格においても高水準なものとなっています。
「21世紀バージョン」であれば、必要にして充分な品質を、それなりのお値段で手に入れることができます。

他には、コーケン製のソケット工具なども、価格と品質の両面において高水準のバランスを持った製品としてお勧めすることができます。
海外製品では、「シグネット」などが、廉価でありながらも、高い品質を持つツールとして挙げることができます。

■ 収集癖のある方、凝り性の方


収集癖がありながら、DIYを楽しむ方は、例外なく「工具集め」にはまってしまうものです。
なかでも、「一流品、ブランド物に弱い」という方は、大抵「クロームメッキのブランド工具が好き」なものです。
「限定品・レアもの好き」や「ハイエンド嗜好」など、「工具集め」も嗜好によってさまざまですので、この領域に到達してしまった方には、アドバイスなど無用の長物かもしれません。

レンチは「スナップオン」、ラチェットは「ファコム」、掴み物は「クニペックス」、ドライバーは「PB」・・などなど
己の欲求の赴くままに、好みの一流どころで揃えましょう。
(「きらびやか」よりも、「質実剛健のいぶし銀」が好みというのであれば、「スナップオン」の替わりに、「スタビレー」というのも有りです。)

買う前に「やっぱり高いな・・」と、二の足を踏みそうになったら
「一流工具は一生もの、一流工具は一生もの・・」 と、念仏のように三度唱えて、自分を納得させましょう。

万一、購入後に、ほとんど使用する機会が無かったとしても、ピカピカに磨き上げた工具をディスプレイし、眺めて楽しむといった贅沢な使い方も可能です。

「ゼロ」のたくさん並んだ領収書を前に、後悔しそうになった時には・・
 「工具はコレクションだ。 集めるだけで、こんなに楽しいんだ。」
 「なのに、整備にも使うことができるなんて、こんなに素晴らしいことはない!」
 「ソフビのフィギュアと違って、恐ろしく実用的だ!!」
・・・と、無理矢理にでも、自分を納得させて下さい。

奥さんに「これって・・・、高いんじゃないの?」と、突っ込まれそうになった時は・・
「やだなぁ、ただの道具だよ。 道具・・」
と、いいながらわざと粗雑に扱い、実用品であることをアピールすることで、追求をかわしましょう。
決して、「コレクションである」ということを、悟られてはいけません。


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2015年4月3日