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Androidカーナビ、気になる点(今後の改善に期待)

最終更新日: 作者:月寅次郎

Androidカーナビ、気になる点(今後の改善に期待)

ATOTOナビ

前ページで説明した通り、ATOTO製アンドロイドナビのメリットは大きなものがありました。

ここ数年で、久々に良い買い物をしたと思えるほどです。
それくらい革新的であり、費用対効果も高く、
従来型の地図内蔵型カーナビは、もはや「時代遅れのオワコン」でしかないと感じた次第です

一方で、細かな不具合(画像処理のバグ)なども見受けられます。
また、設定時ユーザーインターフェースや表示文字についても、いくつか改善可能な点が見受けられました。

それほど致命的なものではありませんので、気にせず使用していますが、ATOTOには「ユーザーからの改善要望」として連絡しておきました。

おそらく次回のファームウエア更新に盛り込まれるのではないかと期待しています。
Carplay・ミュージック

アンドロイドカーナビ、不具合、作り込みの甘い部分

ATOTO A6PF(A6G209PF)を実使用して感じた点を記載しています。
他メーカーや別モデルでは、必ずしもこの限りではない場合があります。ご注意下さい。

ナビアプリを日中モードで表示すると、地図が見にくい

ATOTOナビ

Googleナビの画面色を日中モードにすると、道路とそれ以外の部分が同色表示されるため、地図が極めて見づらいです。
追記:後述の通り、この不具合は解消済みです(2024年4月確認)

画面の手前の方は判るのですが、奥の方は俯瞰表示だと道が細く表示されますので、ほとんどわからなくなります。道路が有るのか無いのか、それすら判りません。

高速道路などの幹線道路は黄色表示のため、まだ判別できるのですが、一般道や細い道は視認がしづらいです。
(下の画像と比較してみて下さい)

※ 波状に見える模様は、カメラ撮影によるモアレ干渉縞で、肉眼で見る場合は生じません。

ATOTO・カーナビ

上の画像は、同じエリアをスマホ側でスクリーンショットした、論理画像です。

道は白色、道でない部分は灰色と、きちんと色分け区別があるため道が分かりやすく表示されています(こちらが本来の表示です)

この画像は、スマホ側がナビに送っている論理画像ですので、送り出し側には何も問題が無いことが判ります。

どうやら、受け手側であるナビ側に問題がありそうです。
(液晶自体は、恐らくRGB各8ビットのフルカラー1677万色対応と思われますので、色域が狭いために描画能力に不足があるというのは可能性が薄いと見ています)

なお、ATOTOからはこの現象の再現ができた(不具合を確認した)との報告がありましたので、筆者の個体特有の初期不良ではないことも確実です。
現在ATOTO側で対応中とのことです

ATOTO・カーナビ
上の画像は、地図の表示色を夜間モードにした状態です。

これですと、道と道以外のコントラストが明瞭で、分かりやすく鮮明に表示されます。
このため、現状では夜間モードで表示しています。

不具合の検証
Googleナビ以外にも、Yahooカーナビでどうなるか検証したところ、同様の症状が確認されました。

また、iPhone8、初代iPhoneSE、3代目iPhoneSEでも試しましたが、どの機種でも同様の症状が確認されました。

iOSは、15.6と15.7で検証しましたが、OSバージョンでの違いは認められませんでした。

このように、検証作業の結果、ATOTOナビ側に原因がある可能性が高いと見ています。

ATOTOの回答

詳細な写真と説明ありがとうございます。
まず、このことをお詫び申し上げます。
当社のエンジニアは現在テストを行っており、最適化されたプロジェクトにこの問題を含めています。今朝修正を試みます。

Thanks for the detailed pictures and descriptions.
First of all I apologize for this.
Our engineers are currently testing and have included this issue in an optimized project, we will try to fix it this morning.
※ 先方担当者からの文面をそのまま記載しています。日本語が不自然ですが意味はわかります。

Appleの回答

Appleサポート担当者に不具合の発生した画像を見てもらったところ、このような事例報告はこれまで見たことがなく、珍しいケースだとのこと。
夜間表示は問題なくなされており、日中表示にのみ見られる現象のため、カープレイやiOS側にも問題があるとは考えにくい

CarPlayとGoogleナビの併用は、全世界で多大な使用事例が存在するはず。
にも関わらず、不具合事例として報告が上がっていないというのは、CarPlayとGoogleナビの組み合わせに原因があるわけではなく、ATOTOナビ側に原因の疑いがあると考えざるを得ない

※ Apple担当者がこのようにスラスラと回答したわけではありません。
当方から、「これこれこうなのだから、こう考えるのが最も妥当では?」とサジェストしたところ、「確かに、その可能性が最も高いですね」とApple担当者側が頷いた形になります。(こちら側から尋ねる形で結論を導き出しています)

日中モード地図、表示不具合の解消

日中モードの地図表示不具合は、その後不具合が解消されました。
(2024年4月に確認済。この対処がいつ頃なされたかについては、不明です)

CarPlay地図画面
上の画像は、改善後のナビ画面をスクリーンショットしたものです。
(実際の画面でも同じ表示がなされており、見やすくなりました)

道の色が灰色に変更され、ぐっと見やすくなりました

高速道路については、以前は黄色でしたが、青みがかった灰色に変更されています。
細い道は、薄い灰色で区別されています。

なお、これは映像送り出し側の論理画像ですので、Googleマップ、もしくはCarPlay側が何らかの変更を行ったものと思われます。

このページの趣旨は、Androidカーナビの気になる点であり、『今後の改善に期待』とサブタイトルを付けていましたが、期待通りに改善がなされたことになります。

これはまさに、Androidナビのメリットの一つです。

不具合があったとしても、それが物理的なものでない限り、ユーザー側から報告を上げ、メーカー側で不具合の再現ができていれば、いつかはソフトウェアアップデートで対処がなされます。

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日本語表示が不自然(中国製品あるある)

Carplay

上の画像、左下のホームボタンは、「返す」でなくて「戻る」と表示すべきでしょう。
「Return」の直訳だと思われます。

ATOTO ラジオ局名入力

上の画像はラジオ局名の入力画面ですが、「駅に名前を付ける」は日本語として不自然です。
ここは「放送局名の入力」の方が適切でしょう。

英語では「Station」なので意味が通りますが、日本語ではラジオ局を「駅」とは呼びません。

また、ユーザーインターフェースも今一つです。
ラジオ局名は、下の欄に入力するのが正しいようですが、上の欄(周波数が表示されている部分)も入力可能であるため、入力場所に戸惑います。

さらに入力欄下部のボタンについても、「はい」「出口」の2つがあり、どちらも肯定的な意味なので、操作に戸惑うところです。
「OK」と「クリア」の方が、よほど判りやすいです。

このような言語不備を放置しているのは、いささか怠慢と言わざるを得ません(日本市場軽視でしょうか?)
いくら性能が高くて価格が安くても、このような作り込みの甘さ、ユーザーインターフェースの手抜きは、「これだから中国製はダメなのだ」と敬遠される一因となりえます。

筆者はCarPlay画面での操作がほとんどのため、初期設定を終えて実使用中の今は、全く困ってはいないのですが、ATOTOがユーザーの信頼を勝ち取り、日本市場でシェアを拡大したいのであれば、真っ先に改善すべきポイントでしょう。

ATOTO ラジオ局名

上の画像は、局名を入力し、ラジオの設定を終えた後の画像です。
このように画面下部の「局名バー」にしか局名が表示されません

メインの表示部分には周波数の『80.00』が表示されているだけで、局名は下の選局バーに表示されているのみです。これでは何のために局名を入力しているのか、よく判りません。

ラジオの局名入力画面については、ユーザーインターフェースを全面的に見直した方が良いように思われます。
筆者の場合、車内でラジオを聴くことはほとんどありませんし、その場合もRadikoを使うので、個人的にはどうでも良いことなのですが、ラジオ好きの方は気になる部分でしょう。

ここでは画面操作時の表示のみを上げていますが、マニュアル冊子の日本語も、誤植や分かりづらい部分が多いです。
とはいえ、マニュアル自体は、主にインストール時や初期設定時に使用するものですので、実際に使い始めた後では、それほど困ることはありません。
本当に意味不明でわからない場合は、質問すると迅速に回答してくれます。

ATOTOの回答

翻訳ミスについては、可能な限り修正するよう努めます。あなたが提起した明らかなバグは、ソフトウェア側に提出されました。
その他、日本語が不自然な箇所については、コピーライティング部門と連絡を取り、早急に調査いたします。

マニュアルについては、英語のロジックに合わせて日本語に翻訳しているため、ローカライズが大幅に不足している可能性があります。また、皆様のご意見を真摯に受け止め、より多くの日本ブランドを参考にさせていただき改善に努めてまいります。

駅名の問題については、現在表示することができず、メインインターフェースは自分で得た情報を表示しています。

Regarding translation errors, we will try to correct them as much as possible. The obvious bugs you raised have been submitted to the software side.
For other places where Japanese is unnatural, we will communicate with the copywriting department and investigate as soon as possible.

Regarding the manual, we are still translating it into Japanese according to the English language logic, so there may be a big lack of localization. We will also attach great importance to your opinions, and we will refer to more local Japanese brands to make improvements.

Regarding the issue of the station name, it cannot be displayed at present, and the main interface displays the information obtained by yourself.

※ 先方担当者からの文面をそのまま記載しています。日本語が不自然ですが意味はわからないことはありません(ですが、DeepLの方が、翻訳精度が高いかもしれません)

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音量ボリュームのステップが粗い

Carplay・音楽

ボリュームの段階が粗いため、小音量時に最適な音量にしづらいです。
もしくは音量増幅量(アンプゲイン)が大きすぎます。

現状では、音量ステップ1~4程度で、ボリュームをかなり絞って聴いています。
(通常使用時の音量レベルを表示させると、上の画像のようになります)

現状の音量ステップと聴感上の印象は、下記のような状態です。

0  : 無音
1~2: 小音量
3~4: 中音量(最もよく使用する音量)
5~6: かなり大きめの音量
7以上: 音量が大きすぎるため、通常は使用しない。

この状態から、以下のようにATOTOが改善してくれれば、小音量時でも最適な音量に調整しやすくなり、音量ボリュームとして使いやすくなります。

● 望ましい音量ステップ(改善案)
0: 無音
1~4:小音量
5~8:中音量
9~12:大音量
13以上:音量が大きすぎるため、通常は使わない

ATOTOナビのレビューを見てみると、よく「ラジオの音量が大きすぎる」と書かれてありますが、それは初期設定の音量デフォルト値が「中央」になっているためであり、ユーザー設定音量が未記憶であることが理由の一つです。
ですがそれ以前に、音量ステップが粗すぎる(もしくはアンプゲイン(増幅量)が大きすぎる)ことも原因の一つです。

初期設定後は、電源停止時の再生音量を記憶してくれます。そのため、次に乗車する際は、同じ音量で再スタートします。
また、この音量ステップの粗さは、スピーカーの能率にも左右されますが、筆者の車両は、特に高能率のスピーカーを使っているわけではありません。

この状態でも使えないことはないですし、それほど大きなデメリットでもないのですが、音量ボリュームのステップの再検証と最適化をお願いしたいところです。
今の状態では、1(小音量)、2(中音量)、3(大音量)の三段階で音量調節しているようなもので、最も最適な音量に合わせづらいです。

ちなみにこれは、スマホ(iPhone)側の音源再生させた場合と、ナビ内蔵のラジオを再生させた場合の両方に言えることなので、AUX入力経由で入力電圧値の大きな音源を再生したとかいうことではありません。

下記に、この件についてATOTOに問い合わせた際の回答を載せますが、わたしの言っている事の意図が正しく伝わっているのか、はなはだ疑問です。(ラジオ音量については言及せず、単に音量ボリュームと表現した方が良かったのかもしれません)

ATOTOの回答

ラジオの音量についてですが、これはラジオが外部音源であるため、カーラジオ自体の音量設定よりも大きくなります。次の調整を試すことができます。

Regarding the volume of the radio, this is because the radio is an external sound source, so it will be louder than the sound setting of the car radio itself. You can try the following adjustments:

※ 先方担当者からの文面をそのまま記載しています。
「次の調整を試すことができます」の後に続く、調整法の記載が、日英両文ともに見当たりません(このあたりは少々いい加減です)

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※ 5インチ前後の小型モニターはバックカメラ用、10インチ以上の大型モニターは後部座席用です。

画面下部タッチボタン、バックライトの点灯条件

パネルスイッチのバックライト

アクセサリー電源を使用して、エンジンをかけずにナビを使用する場合、画面下部のタッチボタン背景照明が点灯しません
(上の画像がその状態です。不具合ではなく仕様です)

このため、夜間に暗い場所でエンジンを停止すると、タッチボタンが視認できず、手探りでボタンを押すことになります。物理ボタンではなくタッチパネルなので「手探り」も難しく、勘に頼って押すしかありません

この条件が重なるシチュエーションはあまり無いため、実際にはそれほど困るわけではないですが、実際にそうなった場合には操作がしづらく感じます。

この問題は、ルームライトを点ければ回避可能です。

上の画像は、実際にルームライトを点灯させた状態で撮影しているため、バックライトは点いていませんが、うっすらと表示が判ります。
ルームライトを消灯させると、ほとんど判りません。

パネルスイッチのバックライト

エンジンをかけると、上の画像のように、画面下部タッチボタンのバックライトが点灯します。

ただ、駐車場でのアイドリング騒音など、周囲の環境に配慮が必要な場合は、エンジンを停止させた状態でパネル操作をしたい場合もあります。

画面下部のタッチボタンは、操作機会も少ないですが、この点は改善が望まれるところです。

パネルスイッチのバックライト
ちなみにバックライト照明の色は変更可能で、色を循環させることもできます。
上の画像ではピンク色に発光していますが、この色が徐々に変わっていきます。

ATOTOの回答

A6 PFモデルの設計ロジックは、ヘッドライトのスイッチに合わせてボタンの光を制御することです。
当面は改善できませんが、こちらの要望もエンジニアに伝えていきます。

In addition, the design logic of the A6 PF model is to control the light of the button according to the switch of the headlight.
It cannot be improved for the time being, but I will also convey this requirement to our engineers.
※ 先方担当者からの文面をそのまま記載しています。日本語が不自然ですが意味は伝わります。

なお、これは物理回路の設計に起因する問題であり、ファームウエア更新で対応可能な部分ではないと思われます。

一方でこれは、ユーザー側で電源接続に手を加えることで、修正も可能です。
(車の電源配線には、常時電源、イグニッション電源、アクセサリー電源、イルミネーション電源などありますが、この接続を変更すれば、対処が可能です)

個人的にはあまり問題視していませんので、結線変更による対処はしていませんが、気になる方は手を加えてみるのも良いでしょう。

「アクセサリー電源を使用」というのは、自動車の電源は入っているが、エンジンはかかっていない状態です。

この車両(スバルXV)には、ステアリングスイッチを装着しており、音楽再生時の音量調節や、曲の「送り」と「戻し」をハンドルの物理スイッチで操作可能です。そのためここで言及しているタッチパネルスイッチをほとんど使うことはありません。

稀にATOTOメイン画面に移行する場合に、右側のホームボタン(家のアイコン)を押す事はありますが、その頻度は非常に少ないです。

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※ 車載冷蔵庫、掃除機、電気ケトルなど、いろいろあって目移りします。


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