エアクリーナーの交換(洗浄)です
(280E 300EなどのW124も、だいたい同様に作業できます)
エアクリーナーは、エンジンルームの中心部に位置しており、交換時に取り外すボルトの数も少ないですので、比較的作業しやすい部類に入ります。
ここでは、
純正エアクリーナーの交換と
社外品のエアクリーナーとして有名な、
K&Nフィルターの洗浄を、それぞれ紹介します。
エアクリーナーケースの蓋を留めているボルト (緑の○×4箇所)と
クランプ (赤の○×8箇所)を外します。

エアクリーナーケースの蓋を外します。
楕円形で蛇腹状になっているパーツが、純正のエアクリーナーです。
純正エアクリーナーの場合
古いものを取り外して、新しいエアクリーナーを取り付けるだけで完了です。
K&N等の湿式クリーナーの場合は
新品を買う必要はありませんが、洗浄して、専用オイルを塗布する必要があります。
それでは
K&Nフィルターの洗浄手順です。
まず、専用クリーナーをフィルター面に吹き付けます。
けちけちしないで、しっかり吹き付けましょう。
このまま10分ほど放置し、汚れをフィルターから浮き上がらせます。
勢いの弱い流水で、汚れを洗い流します。
このとき、内側から外側へと (通常の空気の流れとは反対の方向) 水を流します。
フィルター部のガーゼ状の布を傷めないよう、優しく洗ってあげることが重要です。
洗浄が終わったら、水分を切り、乾燥させます。
温風等で無理に乾燥させるとフィルターがいたむことがあります。
自然に水を切って、自然乾燥(陰干し)が一番です。
洗浄・乾燥が終了したフィルターです。
かなりきれいになりました。
(撮影の際、フラッシュが直接当たったため、かなり白く写っていますが、実際はここまで白くありません。 ほんの少しですが、ベージュがかった色です。)

乾燥が終了したら、専用オイルをフィルター面に塗布します。
ひとつひとつの溝の、"山の部分"に薄くオイルを垂らしたのち
裏側の"山の部分"にも、同様に薄く塗布すると、均一に塗布できます。
画像は、塗布直後の状態です。
少し時間をおくと、オイルが"谷の部分"へ浸透して馴染んできます。
最初に塗布するときは、具合が判りにくいと思いますので、とにかく少なめに塗ると良いでしょう。
後からオイルを塗り足すのは、いくらでもできますが、逆は難しいです。
塗り過ぎてしまうと、垂れてきますし、吸気抵抗の面からも望ましくありませんので、要注意です。
オイルの塗布が終わったら、エアクリーナーをクリーナーケースに収めます。
クランプを掛け、ボルトを締めれば完了です。
[ ワンポイント ]
K&N等の、純正と同形状の湿式クリーナーを購入した場合、純正品を捨てずに保管しておくと、少しだけ役に立つときがあります。
湿式クリーナーを洗浄している間、とりあえず純正品を付けておけば、洗浄が完了していなくても、車を使うことができるからです。
こうすると、洗浄の各工程(特に乾燥)に、充分な時間を掛けることができるので、
ゆっくりと丁寧に作業することができます。
また、作業中に車を使う必要が出たときにも対応できます。
「たったそれだけ」といえば、それだけなのですが
いざというときの予備パーツがあるというのは、エアクリーナーに限らず心強いものです。
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190E以外のメルセデスベンツに適合する、K&Nフィルター一覧
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