"きらきら仕様"のヘッドライト
最近の車のライトは、キラキラと洒落っ気がありますが、190Eのライトは、箱型で大きく、時代を感じさせます。
ライトユニットの中の "へり" の部分は、
灰色でプラスチック感丸出しです。
目に付くところだけに、…とても情けないです。
御大 ブルーノ・サッコ 氏が創り上げた不滅のデザインではありますが
デザインと質感は、これ、似て非なるもの。
デザインはそのままに、質感を上げ、きらきらさせてドレスアップしようという魂胆です。
金属の質感を出すには 「金属質感のあるテープを貼る」、もしくは「シルバー色の塗装をする」 という2つの選択肢があります。
いまどきの塗料には、塗料中に金属粉を混入させることにより、本当に金属っぽい質感を出すことのできる塗料もあります。
一度使用したことがありますが、摩擦に弱く、デリケートな塗料だなという印象がありました。
(なんのことはない、上からクリアを吹いてやれば解決する問題ですが…)
一方のテープは、施工は簡単ですが、曲面は貼りづらいという難点もあります。
いろいろ検討しましたが、結局 "ステンレステープ" を選択することにしました。
ステンレステープは、アルミテープとは異なり、これみよがし的な光沢がありません。
あくまでも渋い、渋い 渋い光沢です。
あまりにも渋すぎて、施工した後に誰にも気づかれない恐れがあります。
(と、いうより、190Eオーナー意外は誰も気づかないでしょう。)
ですが…、他の人が見て
「あ、こんなとこにテープ張ってカッコつけてるよ… かっこわりぃ…」
となってしまう危険性も、低いと思います。
ドレスアップは、
ほんの少し度を過ぎただけで "お下品" になって危険性がありますので
そうならないように気を付けながら、
さりげなーく施工することにします。

まずは、
ライトユニットを取り外します。
やったことのない方は
「ヘッドライトレンズ清掃」の項目を参照してみて下さい。
あとは、根気良く、丁寧に作業するだけです。
@ ライトユニットと、レンズを分離する (画像の状態)
A シール剤で接着されている樹脂部品を、レンズから外す
B 残ったシール剤を取り除き、清掃する
C 取り外した樹脂部品に、適宜ステンレステープを貼り付ける
D 防水用シール剤で、レンズと樹脂部品を元通り貼り付ける
E レンズを、ライトユニットに取り付ける
F ライトユニットを、車に取り付ける
いってしまえば、これだけです。
Aの部分が、最も苦労する部分かもしれません。
私の場合は、シール剤が強力にくっついていて、はがすのに一苦労しました。
はがしたというより、カッターで切って外したというほうが正しいと思います。
Bの部分は、手を抜くこともできますが、
後から水や空気が侵入してきては困るので、丁寧に作業して、きれいに仕上げるよう気をつけました。
こちらが
"Before" 作業前 の画像です。
レンズ内の樹脂の質感が、「昔の車の悲哀」をかもし出しています。
これが
"After" 作業後 の画像です。
190Eオーナーにしか判らない、ささやかな「ドレスアップ」です。
( 補記 )
取り付けたライトを、ニヤニヤ眺めて一人悦に入ることができるのは、作業した人だけに許される特権です。 (盆栽先生 と、いうらしいです)
HIDでもキセノンでも、何でもありませんが、仕上がったライトを見つめながら、ささやかで ひそやかな満足感を、愉しみましょう。
[H O M E]