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ダクトテープの元祖はどこか?

最終更新日: 作者:月寅次郎

ダクトテープの歴史

ダクトテープ

ダクトテープは、元々ダックテープという名称で呼ばれていました。
これは、ベース材の布地に、"duck cloth"(ダック生地)を使っていたからです。

ハサミを使わずに指で切れるが、引張強度は高いという特徴が好まれ、二次大戦中に米軍内で使用されて広まりました。

このダックテープは、大戦後の1950年台に、エアダクトの固定用として多用されたため、ダクトテープという名称が定着しました。

銀色の製品が多いのは、ダクトと同色にして目立たないようにとの配慮であり、その色が定番化した経緯があります。

元々ダックテープと呼ばれていたこともあり、英語圏では現在でも、しばしばダックテープと呼ばれます。

このダクトテープの歴史については、Wikipediaのダクトテープのページ(英語版)が詳しいです。

そこには…、
The Melvin A. Anderson Company of Cleveland, Ohio, acquired the rights to the tape in 1950.

…とあり、オハイオ州クリーブランドの、"Melvin A. Anderson Company"が、1950年に(ダックテープの)権利を取得した。…とあります。

この権利が"Manco Inc"に渡り、"Manco Inc"は名称変更して、"Ducktape"へと変わり、現在の ダックテープ社 となるわけです。

ダクトテープ

ちなみにゴリラテープを製造している「Gorill Glue Company」は、1994年設立の比較的新しい会社です。

「About us」の項目を見ても、会社設立年の記載がありません。

『Gorilla Glueを、20年間に渡り販売してきた』とは書かれていますが、逆に言うとそれだけであり、社歴を誇れるほどの老舗会社ではありませんので、その程度の記載となています。
(だからといって、ネガティブな要素があるわけではないですよ)

ゴリラテープ ダクトテープ を検索してみよう

ダクトテープ (amazonで検索)

ダクトテープ (楽天で検索)

ダクトテープで検索するとGorillaテープが上位にヒットしますが、ダクトテープの発祥や歴史を考えると、ダックテープの方が本家本元なのです。

ダクトテープ

上の画像のダクトテープは、アサヒペンの「パワーテープ」です。

カーナビを交換する際に、GPSアンテナの取付 時に使用したものです。

ダクトテープは「ゴリラテープ」が有名ですが、amazonでの販売状況を見ると、長尺(25m)のものが多く、短尺(4.8m)の製品でも、「なんでそんなに高いのよ」と言いたくなる価格だったりします。

ゴリラテープのキャッチコピーは、…
「INCREDIBLY STRONG(信じられないくらい強い!)」であり、その強力さに惹かれて購入する人も多いですが、「そこまでの強度が、本当に必要か?」と、考えることも重要です。

ゴリラテープは3層構造となっており、これが高強度の秘密です。
(全天候型シェル、高強度ポリエステルクロス、超強力粘着剤、の3層構造)

凝った構造にすることで、高い性能を得ていますが、その分コストも跳ね上がり、製品価格も高くなります。

強度や接着力に対する価格を考えた場合、ゴリラテープは、少々コスパが悪いのです。

一方、 アサヒペンのパワーテープであれば、ダクトテープとしての必要強度は充分にありますし、耐候性においても一定の信頼が置けます。

また、4m巻という短尺サイズがお手頃価格で買えるところなどは、家庭での少量使用用途に合っており、このあたりは評価できるところです。

パワーテープ パワーテープ を見てみよう

アサヒペン パワーテープ 25m (amazon 商品ページ)

アサヒペン パワーテープ 4m (amazon 商品ページ)

アサヒペン パワーテープ (楽天で検索)

筆者はホームセンターで10m巻(中サイズ)を買ってしまいましたが、ここまでの長さは必要ありませんでした。正直「4m巻」を買えば良かったと後悔してます。

T-REXテープ(2倍強力)

パワーテープには、強力版の姉妹商品である T-REXテープ があります。
これは、引張強度も粘着力も、パワーテープの2倍強力とされており、ゴリラテープのライバル商品という位置づけです。

ちなみに、ゴリラテープと同じ3層構造となっており、価格もパワーテープより高めです。

前述の通り、必要もないのにわざわざ高強度のテープを使う必要はありません。

本当に高い強度が必要なのであれば、ゴリラテープやT-REXテープを使う意味がありますが、そうではないのであれば、パワーテープでも充分です。

用途に応じて、上手に使い分けましょう。



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