エコオイルチェンジャー
エコオイルチェンジャーでエンジンオイルの交換をしてみました
エンジンオイルの交換は、
工具でドレンボルトを脱着して作業するのが一般的ですが、(個人的には)長年
オイルチェンジャー(手動ポンプ)による上抜き法でやってきました
『上抜き』も楽で良いのですが、吸引ホースを清掃する手間がデメリットで、きれいに拭き取ってから収納しないと、後々残留オイルが垂れてくるのが面倒でした
「
エコオイルチェンジャー」は、そのような
手間がかからず、オイル交換作業が非常に楽になります
(今後はこれで行こうと思います)
このページでは、エコオイルチェンジャーを使った
オイル交換の作業手順を紹介します。
※ よく似た商品として「
EZオイルドレンチェンジャー」があります。こちらも同様にレバー操作でオイル排出を行う製品です
エコオイルチェンジャーとは
エコオイル
チェンジャー
トヨタ・日産・スバル
M12-P1.25
エコオイルチェンジャーは、ドレンボルトに装着するオイル排出用バルブです
エンジンオイル交換は、ドレンボルトの脱着に使う工具や、交換用ワッシャー(パッキン用の座金)を用意しなければなりません
ですが、一度エコオイルチェンジャーを装着してしまえば、
コックを開けるだけでオイルの排出が可能になります
手もほとんど汚れませんし、排出の途中でコックを閉め、オイルを止めることもできるのです(周囲を汚さずに、オイル受けや廃油処理箱を交換することができます)
ちなみに、
車検も問題なく通ります(装着した状態でユーザー車検を2回通しましたが、なんの指摘も受けませんでした)
エコオイルチェンジャーのメリット
-
オイル交換時に工具が要らない
-
手が汚れない
-
ドレンワッシャーの購入・交換も不要
-
オイル受けを交換する際、排出を一旦止めることができる。(オイル容量の多いトラックや大排気量車は、このメリットも大きい)
エコオイル
チェンジャー
ホンダ・マツダ
スズキ・三菱等
M14-P1.75
エコオイルチェンジャーを装着したところ
取り付け直後のため、まだピカピカです
作業自体は、ドレンボルトを外してエコオイルチェンジャーをねじ込み、適正トルクで締結するだけです
締結トルクは、ネジサイズがM14の場合は25N・m、M12だと20N・mtとされています。
装着は、オイル交換時にやると良いでしょう
(左の画像は「ホンダ/マツダ/スズキ/三菱車用の製品です。実売価格が表示されない場合は広告ブロッカーをOFFにしてみてください。「M14-P1.75」という表記は、ドレンボルトのサイズが「M14」で、ネジピッチが1.75を意味します)
●
エコオイルチェンジャー適合表(麓技研)
※ 購入の際は、自車両との適合を確認しましょう。ドレン穴内径は、メーカーによって異なりますが、一部車種による違いもあります
EZオイル
ドレンチェンジャー
M12-P1.25
コックを開くと、エンジンオイルが排出されます
この状態は全開ではなく、ほんの少しだけバルブを開いた状態です
画像の製品は旧型品のため
排出孔の向きが変えられず、穴が真横を向いていますが、現行品は向きが変更できるよう改善されています
また、『閉位置』でレバーを固定するための、
安全ロック用クリップが付属しています
エーモン
ポイパック
廃油処理箱
オイルが落ちる場所に廃油処理パックを置き、オイルを吸わせます
今回は自作のオイル処理袋を複数個使ってオイル処理していますが、このような場合にエコオイルチェンジャーは便利です
なにしろコックを閉じるだけで、
オイルの排出を一旦止めることができるのです
ドレンボルトを外す通常のやり方の場合、オイルの排出を途中で止めるのはまず無理です(一旦出しはじめたら、最後まで出しきるしかありません。)
オイルの排出が止まるまで、待ちます
●
費用をかけずに自分で作る、廃油処理箱
オイルフィルターを交換する場合は、このタイミングで(オイルのポタポタが落ちきるまでの間に)やると良いでしょう
フィルター交換の作業をしている間にエンジン内のオイルが落ちきりますので、作業時間を効率化が計れます
なお、既存の
フィルターを外すのは、オイルの排出がいくぶん落ち着いてから作業するのが良いでしょう
オイルが多量に残っている状態でフィルターを緩めてしまうと、大気圧がかかって排出速度が早まります。
それまでゆっくり垂れていたオイルが、いきなりドバッと出てくることもあるため、オイルの落ちる場所が変わり、作業エリアが廃油で汚れてしまう可能性があります
エンジンオイル投入口も同様で、
オイルキャップを開けるのは、
オイルの排出が充分落ち着いてからの方が良いです
サイズの大きなオイル受けを使っているなど、廃油が飛び散りで汚れない確証がある場合は、この限りではありません
●
オイルフィルターの交換方法
オイルが排出されなくなったら、コックを閉め、排出口周辺に付着したオイルを拭き取ります
オイルを拭き取った後にもう一度、コックが確実に閉まっていることを、確認しましょう!(ダブルチェックです)
現行品のエコオイルチェンジャーの場合は、ここで安全用のレバークリップを装着して下さい(レバーが固定されてロックがかかります)
これで、
-
エンジンオイルの排出作業が終わりました。後は…、
-
規定量のオイルを入れ、
-
オイルレベルを確認すれば、
オイル交換は完了です
エンジンオイルを入れる
エンジンオイルキャップを開けます
エーモン
オイルジョウゴ
漏斗をオイル注入孔に嵌め込みます
今回使っているのは、
エーモンのオイルジョウゴです。
紙製で使い捨てなので、洗う必要がなく
手軽に使えて便利です
(左の画像の商品です。実売価格が表示されない場合は広告ブロッカーをOFFにしてみてください)
このような
紙製のジョウゴは、安定するようにテープ等で固定して使いましょう
紙製で軽量なため、風で煽られると外れることがあります。しっかり固定しておけば、オイルを垂らした時に重みでずれることありません
Mobil1
エンジンオイル
0W-40
オイル缶を開けます
このオイル缶は、蓋に金属製のプロテクター(保護用リング)が付いているタイプですね
このタイプの蓋(キャップ)の開け方ですが…、
-
(画像のように)プロテクターをこじって外し、
-
蓋の中央を、親指でぐっと押し込めば、
-
蓋が『ペコッ』と凹んで、キャップの周りの爪が開きます
-
一旦爪が開けば、後は持ち上げるだけでキャップが外れます
規定量のエンジンオイルを投入します
ちょっとわかりにくいですが、画像はオイル投入後のものです
オイル投入量や、使用するエンジンオイルのグレードは、ユーザーマニュアル(メンテナンスマニュアル)等に記載がありますので、そちらを見て下さい
この車両は、自然吸気の2.0Lエンジン(水平対向4気筒)ですが、オイル交換時の投入量は4.6L、オイルフィルターを同時交換する場合は4.8L投入するとされています
オイルの指定は、SNグレードの0W-20となっています(車両によって異なりますので、自車両の指定オイルとオイル量は確認しておきましょう!)
エンジンオイル量の確認
オイルゲージを使い、適正なオイル量となっているかを確認します
きっちり計って投入していればまず大丈夫ですが、念のために計測・確認します
一旦ゲージを拭き取り、オイルが付着していない状態にします
ゲージを奥まで突っ込み、引き抜いて、オイルがどこまで付着しているかを確認します
下の穴がオイル下限レベル、上の穴がオイル上限レベルです
付着したオイルが、ゲージの下限と上限の間にきていれば、エンジンオイル量は適正です
これで、
オイル交換作業は完了です
お疲れ様でした!
DIYカーメンテ に戻る
サイトのトップページ