ディスプレイオーディオ vs 地図内蔵カーナビ
従来型の地図を内蔵したメモリーナビと、近年大きくシェアを伸ばしているディスプレイオーディオは、どちらを選ぶべきでしょうか?
(身銭を切って実費購入した人が書いています。製品選びの根拠もきちんと列挙していますので、安心して読んでください)
地図内蔵メモリーナビのメリットとデメリット
地図内蔵ナビのメリット
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スマホを持っていなくても内蔵地図でナビゲーション可能
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CD/DVDドライブが標準装備されている事が多い
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テレビ放送を受信可能なモデルが多い
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確実な車速データの組み込み
地図内蔵ナビのデメリット
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価格が高い(エントリーグレードで10万円前後、高級モデルとなると20万円近い)
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操作に対する反応が遅く、ワンテンポ遅れる「もっさり動作」
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地図の最新に保つためには、マップデーターの更新が毎年必要
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地図の更新費用が高額
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地図更新に特別な作業が必要
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価格の割には、チップセット、メモリ、ストレージ容量が貧弱
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スマホとの連携機能が充実していない
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ネット親和性の欠如
こうしてみると、本体価格が高額で、さらに地図を最新状態に維持するコストも必要という点は、致命的ですらあります。
次に重要なのは、スマホとの連携機能とネット親和性です。
今どきのIT社会において、この2点は欠かせないポイントです。
ディスプレイオーディオのメリットとデメリット
ディスプレイオーディオのメリット
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価格が安い(エントリーグレードで実売2~3万円代、高級モデルでも5万円前後)
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安価なモデルでも、サクサク動作でストレス知らず
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地図は無料で、常に最新
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スマホとの親和性が高く、CarPlayやAndroid Autoに対応
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操作体系がモバイル端末と似ており、GUIが主体のため、ユーザーインターフェイスに優れており、直感で操作しやすい
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Androidナビであれば、さまざまなアプリをインストール可能、車載型タブレット端末のような使用感
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ナビアプリからリアルタイムで通行止め等の道路情報が得られる
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降車後の、目的地までの徒歩案内へもスムーズ移行
※ カーナビゲーション機能は、Googleナビ等の使用を前提としています。
ディスプレイオーディオのデメリット
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スマホとの接続が前提となっているため、スマホを持っていない人には無用の長物
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スマホが使えない人には、操作も設定も難しい
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通信にスマホのパケットを消費する(例外あり)
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CDやDVDに非対応(一部の国産メーカーに例外あり)
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地上デジタルチューナー非搭載(テレビは見られない)
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ナビとETCの連携が無い(ETC2.0で収集されたプローブ情報の反映
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システムの安定性においては、スタンドアロンの従来型ナビの方が信頼性が有る
さて、メリットとデメリットを一通り紹介してみました。
こうやって改めてみてみると、
スマホを使い、日頃からネットに慣れ親しんでいる方であれば、ディスプレイオーディオを選択した方が、メリットが大きいことが判ります。
言い方を変えると、
ディスプレイオーディオを使いこなせるのであれば、ディスプレイオーディオを使った方が良いです。
設定が難しそうという方は、下のページをご覧ください。
● 関連ページ: ATOTOナビ設定(記録しておくと役に立つ)
わたしが使用しているATOTOナビの設定方法を一通り記載しています。
書いてある言葉の意味が分からないようであれば、ディスプレイオーディオを選ぶのは、止めたほうが良いかもしれません。
ですがそういう人は、そもそもこのページに辿り着いていないとも思います。
● 関連ページ: ファームウエア更新(ATOTOナビ)
ファームウエアの更新作業を自分でできる人であれば、大抵の設定・操作は問題ないと思います
従来型ナビとディスプレイオーディオの比較・結論
スマホを使いこなしている人は、ディスプレイオーディオがおすすめ
従来型の地図内蔵メモリーナビと、スマホとの連携を前提としたディスプレイオーディオ(CarPlay/Android Auto対応ナビ)では、機能面で大きな差異が見られます。
端的に言ってしまうと、
スマホを充分使いこなしている方であれば、ディスプレイオーディオ以外の選択肢はありません。
(2022年以降は特に、ディスプレイオーディオの熟成が進み、ナビアプリも大幅に使い勝手が良くなりましたので、この傾向が強くなりました)
Googleナビを使いこなし、スマホに音楽データを入れて音楽を楽しんでいる人にとっては、
従来型のナビは、価格が高いだけの鈍重なナビです。
一方で、スマホを持っていたとしても、電話をかける程度にしか使いこなしておらず、種々の検索やブラウザ操作にもたつくようであれば、ディスプレイオーディオを導入したとしても、そのメリットをほとんど発揮できません。
このように、ご自身のITリテラシーの度合いや、スマホの使用度によって、最適なカーナビは変わってきます。
現在このページを見ているあなたは、すでにこのページにたどり着くだけの、検索技術がありますので、少なくとも情報弱者ではありません。
ディスプレイオーディオを選択する方が良いでしょう。
価格差が大きすぎる(差額でスマホが買えてしまう)
従来型ナビとディスプレイオーディオを比較すると、
価格面においても、極めて大きな差が生じています。
どちらか迷っている場合は、思い切ってディスプレイオーディオを選択しておいた方が得策でしょう。
価格が安いというのは、何よりのポイントですし、これから従来型ナビはどんどんシェアを落とし、ディスプレイオーディオが主流となってくることは、目に見えて明らかです。
ディスプレイオーディオを導入することで節約できた費用は、スマホの買い替え資金に回せば、トータル的に質の高いカーナビゲーションシステムとなります。
(ディスプレイオーディオは、一種のアンプ付き受像機のようなもので、スマホと接続して使用した場合、送り出し側であるスマホのCPUスペックの方が物を言うからです)
このように、ガラケー以外は使えない、スマホの操作がわからないという方を除いては、ディスプレイオーディオがおすすめです。
2020年頃までは、Googleナビに代表されるナビアプリの案内精度が今一つであったため、従来型ナビもそれなりの優位性を保ってはいました。
ですが、2022年頃より、案内精度ではどちらも甲乙つけがたい状況となってきて、さらに2023年頃より、カーナビとしての総合性能では、ナビアプリの優位性が際立ってきました。
それは、通行止め等のリアルタイムの交通情報を反映させたルート策定、目的地検索の速さと網羅度、音声入力のスムーズさ、検索履歴をそのまま目的地登録に活かせるなど、ナビアプリの使い勝手が日進月歩で改善されてきたためです。
このようにしてみると、現在では、ディスプレイオーディオの優位性は揺るがないものとなってきています。
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