ナビ交換と取付の目次(自分でDIY)
いくらイコライザーや時間軸調整でオーディオチューニングを追い込んでも、音楽ファイルの圧縮度合いが高くて高音域にリンギング歪が生じていたり、スピーカーの再生能力そのものが低レベルな場合は、何をやってもどうにもなりません。
ベースの存在感が際立つように低音域をブーストしても、ホールトーンが美しく広がるよう高音を強調しても、聞くに堪えないクオリティの『音』が大きくるだけでは、耳障りなだけでしかありません。
(そもそも美味しくない料理が、トッピング増し増しになって出てくるようなものです)
オーディオ設定を追い込むのは、一つの楽しい作業ではありますが、カーオーディオにこだわりたい場合は、なるだけ基本クオリティの引き上げに注力しましょう。
オーディオについて
カーオーディオに関しては、正直言うとあまり力は入れていません(酷い音でなくて、そこそこ聴ければ良いというスタンスです)
ホームオーディオ(ピュアオーディオ)に関しては、アナログレコードやオープンリールデッキが当たり前だった時代からやってきており、そこそこの年季があります。(KENWOODがトリオだった時代からやっています)
近年はあまりオーディオには注力していませんが、「基盤レス、ボリュームレス、リード配線のみの空中配線で自作アンプを作るなどしています。
実は小規模ながらも自営オーディオケーブルブランドを立ち上げて運営しています(今でもamazonで買えます)
これまでオーディオにはかなりの金額をかけてきましたが、これだけ長くやっていると、「40Hz以下の低域はどうでも良い(倍音で充分)、15kHz以上の高域もどうでも良い」という感じになってきます。
なので、「ハイレゾなどというものは、犬にでも食わせておけ。そんなものは製品価格が高くなるだけで、必要ない。フルレンジ一発でも構わないし、帯域は狭くなったとしても、むしろその方が正確な(手にとるような)3次元ピンポイント音声再生には向いている」と捉えています。
オーディオにおいて重要なのは音の立ち上がりの俊敏性であり、音が速くて遅れないことであり、信号のタイミングがずれて音の芯が滲まないことです。
迫力のある映画再生を楽しみたい場合は、おどろおどろしい低域再生も一つの重要ポイントとなりますが、音楽を聴く場合は重要な帯域さえビシッと決まっていれば、それだけでそこそこ良い感じになります。
極太のスピーカーケーブルを使って、低域の量感が増したと喜んでいるようでは、メーカー側の罠に嵌って、音の本質を見失っていると言わざるを得ません。
プロショップにデッドニング等を依頼する場合でも、依頼前と依頼後で自分の耳でよく聴き比べを行い、本当に価格なりの価値があるのか、よく考えてみましょう。
オーディオの世界には、高価な素材を使用しているがために高額な製品価格となっているものの、実際には音質改善効果の乏しいものも溢れています。
「値段が高ければ、高い分だけ良い音」とはなり得ません。
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