上の階層へ移動

ATOTO A6 徹底解説

最終更新日: 作者:月寅次郎

ATOTO A6 PF 徹底解説

atoto A6

このページでは、ATOTO製カーナビのA6シリーズについて解説します。

A6・F7・S8シリーズの違いや、製品番号(型式)の読み方については「ATOTO A6 S8 F7 比較と違い」のページを、
ATOTOナビの第2世代ついては、「ATOTO 第2世代(GEN2)とは?」のページをご覧ください。

● 関連ページ:ATOTO S8 徹底解説

● 関連ページ:ATOTO F7 徹底解説

A6シリーズ - アンドロイドOSで良コスパ

製品名の最初の2文字が『A6』となっているのがA6シリーズですA6PF)

例:「A6G2A7PF」、「A6G209PF

A6 PF』は、現代的なAndroidOSを使用し、コストパフォーマンスに優れたエントリーモデルです。

エントリーモデルと表現しましたが、それはあくまでもATOTO内での位置づけであり、使用しているパーツをよく調べてみると、国内メーカーの中堅~高級グレードに相当することが判ります。

また、組み込み型OSやLinuxOSモデルと異なり、Googleプレイストアからサードパーティ製アプリを自在にインストールできるのも良いところです。

ネット親和性が高く、現代的なディスプレイオーディオです

※ ちなみに筆者が実際に購入したのも、A6 PFです(9インチモデルの「A6G209PF」を使用しています)

● 関連ページ:ATOTO A6G209PFを購入

● 関連ページ:使用後レビュー(Carplayナビ、メリットは大きい)

アンドロイドナビならATOTO

ちなみに、国内メーカー製ディスプレイオーディオは、基本的に組み込み型OSを採用しており、アンドロイドOS採用のカーナビは製造していません。

そのため、このA6 PFシリーズは、アンドロイドナビとしては事実上の最強コスパモデルとなっています。
(そのため、売れ筋製品の一つとなっており、人気の高い機種の一つです)

「ATOTO」以外を見てみると、「XTRONS」や「EONON」もアンドロイドナビを製造しています。

しかしながら、開発力の高さ、新製品投入サイクルの速さ、世界規模の販売台数、ブランド力などを総合的に判断すると、現状においてアンドロイドナビならATOTOと言ってよい状況となっています。
マーケットシェアにおいても頭一つ抜け出た状態となっています。国産メーカーに至っては、アンドロイドナビを出していないため、完全に後塵を拝している状態です)

A6シリーズ = 『A6 PF』

A6シリーズは、(製造終了製品等を除くと)基本的にPFモデルしかありません。
(追記:2023年よりPPモデルが追加され、2モデル構成となりました)

F7シリーズには、『F7 WE』と『F7 XE』モデルがあり、

S8シリーズには、『S8 LT』、『S8 SD』、『S8 PM』、『S8 PR』、『S8 UT』、『S8 UP』と、6種類ものモデル種別が存在します。

A6シリーズには、従来型スタンダード機種であるPFモデルが3機種と、よりハイスペックなPPモデル1機種がラインナップされています。

ATOTO A6シリーズ・モデル一覧

ATOTO A6シリーズ・製品スペック一覧
モデル型式サイズ画素数液晶操作容量SIM
PP A6G2C7PP 7in1024
x
600
QLEDタッチ4G+
64G
PF A6G2B7PF 2G+
32G
A6G2A7PF IPS物理
A6G209PF 9in1280
x720
タッチ
※ サイズは画面サイズを意味します。7in = 7インチ、9in = 9インチ
※ 『操作』の「タッチ」は全面タッチパネルを意味し、「物理」は物理ボタン付きのモデルを指します。
※ 「容量」の「4G+64G」は、メモリ搭載量4G、ストレージ容量64Gを意味します。

上の表が、A6シリーズのスペック一覧です。

7インチモデルは、『A6G2C7PP』『A6G2B7PF』『A6G2A7PF』があり、
9インチモデルは『A6G209PF』が唯一ラインナップされています。

4機種とも、CPUは8コアのARM Cortex-A55(1.6GHz)が使われていますが、メモリ/ストレージ搭載量はPPモデルが頭一つ抜けています。

A6G2B7PF - 7インチ・物理キー無し、さらにQLEDパネル

atoto A6G2B7PF

ATOTO A6G2B7PF スペック詳細
モデル型式サイズ画素数液晶操作容量SIM
A6
PF
A6G2B7PF7in1024
x600
QLEDタッチ2G+
32G

ATOTO
A6G2B7PF

A6PFに7インチモデルは2機種存在しますが、この『A6G2B7PF』は、現代的な全面タッチパネル型です。物理ボタンがありません。

全面タッチパネルと物理ボタン付(カーナビの選び方)のページでも述べていますが、ステアリングスイッチ装着車の場合は、全面タッチパネル型がおすすめです。
(ステアリングスイッチ非装着車の場合でも、ハンドルに装着可能なワイヤレスリモコンを後付けすれば、問題ありません)

全面タッチパネル型の方が人気ではありますが、「物理ボタン付きの方が使いやすい」という方は『A6G2A7PF』を、そうでない場合は、この『A6G2B7PF』を選択すると良いと思います。

このモデルのもう一つの特徴は、色再現性の高いQLEDパネルが採用されていることです。
画面の美しさや解像度という点においては、申し分ありません。

QLEDパネルは、S8シリーズの中でも『S8 Premium』以上の上位モデルにしか採用されていません。
『S8 Lite』、『S8 Standard』など、下位のS8シリーズには、従来型のIPS液晶が使用されています。


この『A6G2B7PF』は、7インチのAndroidナビという範疇のなかでは、総合的に最もおすすめできるモデルです。

ATOTO A6G2B7PF (amazon)

ATOTO A6G2B7PF (楽天で安い順に検索)

A6G2A7PF - 物理キー操作型7インチモデル、幅広いユーザーに

atoto A6G2A7PF

ATOTO A6G2A7PF スペック詳細
モデル型式サイズ画素数液晶操作容量SIM
A6
PF
A6G2A7PF7in1024
x600
IPS物理2G+
32G

ATOTO
A6G2A7PF

A6G2A7PFは、7インチの普及モデルであり、価格もリーズナブルでATOTOでも売れ筋商品の一つです。

A6G2A7PFはIPS液晶採用のため、兄弟モデルであるQLEDパネルのA6G2B7PFよりも、さらに価格が安く設定されています。
(オンボード装着のポータブルモデルを除けば)据付型のATOTO製アンドロイドナビの中では、定価が最も低いモデルになります。

これより安いモデルを探すとなると、F7シリースが候補に挙がりますが、そうなるともう、アンドロイドナビではなくなります。F7はLinuxOSですので、アンドロイドナビではありません。


IPS液晶とはいえ、画素数は1024x600と充分な解像度です。
(サイズは異なりますが、筆者もIPS液晶モデルを実使用しています。画面は高精細で、言うことのない美しさです)

CPUは1.6GHzの8コア ARMCortex-A55、メモリ容量2GB、ストレージ容量32GBと、サクサク動くスペックを有しており、起動から2秒で立ち上がるため快適です。
(このあたりのチップセット周辺スペックは、A6PFに共通です。S8シリーズの上位モデルになると、メモリ容量やストレージ容量に余裕が出ますが、CPU自体は同じですので、体感的に違いが出ることはあまりありません)

ステアリングスイッチの無い車に取り付ける場合は、こちらの物理キー付きモデルの方が、(若干ですが)操作がしやすいのでおすすめです。

ATOTO A6G2A7PF (amazon)

ATOTO A6G2A7PF (楽天で安い順に検索)

A6G2C7PP - 2023年最新型、QLEDパネルで高精細

atoto A6G2C7PP

ATOTO A6G2C7PP スペック詳細
モデル型式サイズ画素数液晶操作容量SIM
A6
PP
A6G2C7PP7in1024
x600
QLEDタッチ4G+
64G

ATOTO
A6G2C7PP
A6G2C7PPは、2023年発売の新モデルです。

PPは「Performance Plus」を意味し、従来型のPF「Performance」よりも、さらに上の性能を目指しています。

PFモデルとの大きな違いは、液晶パネルとメモリ/ストレージ容量です。

PFモデルがIPS液晶であったのに対し、PPモデルはQLEDパネルとなっており、
メモリ/ストレージ容量に関しては、2G+32GBのPFモデルに対して、4G+64GBと余裕の容量を確保しています。
(画素数やCPUチップ等は同じです)

ATOTO A6G2C7PP (amazon)

ATOTO A6G2C7PP (楽天で安い順に検索)

中国メーカーの『最新型』には気をつけよう

中国で企画・製造された製品には、「202○年最新型!」といった表記がよく見られますが、これには少しばかり注意を払いましょう。
(鵜呑みにするのは、よくありません)

従来型の旧製品とは大きな違いは無いにも関わらず、僅かばかりのパーツ変更をして「最新型」と称していることも多いからです。

ATOTOもこの例に漏れず、最新型の表記はあっても、既存パーツを新しく組み合わせただけで、何らの革新性も持たない機種も多々存在します。

それでも消費者心理としては、発売年度の新しい製品が好まれますので、商売上の方便としては強力な効果を持ちえます。
そのためこのような行為は、ライバルメーカーを蹴落とすためにしきりと行われています

前述の「A6G2C7PP」に関しても、QLEDパネルはS8シリーズやA6G2B7PFで採用済みですし、メモリ/ストレージ容量に至っては、「積み増ししただけ」と言えなくもありません。

別の見方をすれば、発売年度が新しいということは、その分リセールバリューが高いとも言えます。

実質的な中身の違いがメモリを積み増ししただけであったとしても、
これは、2023年以降に発売された製品なので、比較的新しいモデルです」という一言が言えるか言えないかは、製品買替時に大きな意味を持ち得ます。

A6G209PF - 9インチのアンドロイドナビ、大画面でリーズナブル価格

atoto A6G209PF

ATOTO A6G209PF・スペック詳細
モデル型式サイズ画素数液晶操作容量SIM
A6
PF
A6G209PF 9in1280
x720
IPSタッチ2G+
32G

ATOTO
A6G209PF

A6G209PFは、ATOTO初の9インチモデルです。

解像度は1280x720であり、精緻な情報表示が可能です。

この価格で9インチ、なおかつ1280x720画素というのは、国内メーカーでは真似ができません

全面タッチパネル型のため、ホコリの溜まる箇所がなく、拭き取りや清掃も容易です。
ボタンそのものがないため、経年で印字が剥がれたり、頻繁に触れる部分がテカってくることもありません。

筆者が実際に購入したのもこのモデルであり、実際買って良かったなと思います。
(右の画像の商品です。実売価格が表示されない場合は広告ブロッカーをOFFにしてみてください)

ATOTO A6G209PF(amazon)

ATOTO A6G209PF(楽天で安い順に検索)

● 関連ページ:ATOTO A6G209PFを購入
(A6G209PF購入時の解説ページ)

● 関連ページ:使用後レビュー(Carplayナビ、メリットは大きい)
(A6G209PFを装着、使用後のレビューページ)

ATOTOの9インチモデル

2022年頃迄は、A6G209PFが、ATOTO唯一の9インチモデルでしたが、その後1年も経たないうちに、9インチモデルが出揃ってきました。

現在では、下の表にある通り、5モデルがラインナップされています。

ATOTO 9インチモデル 一覧
モデル型式サイズ画素数液晶操作容量SIM
F7 WE F7G209WE 9in1280
x
720
IPSタッチ非公開
A6 PF A6G209PF 2G+
32G
S8 MS S8G2094MS QLED4G+
32G
S8 PR S8U2098PR IPS4G+
64G
S8 UL S8U2099UL 6G+
128G
※ 上の表のリンク先ですが、 S8U2098PR、S8U2099ULの2機種は、ATOTO公式楽天市場店の製品ページをリンクしています(他モデルはamazonをリンク)
これは、S8U2098PRとS8U2099ULについてはamazonでは販売されていないためです。


大きく分けると、アンドロイドナビであるA6・S8シリーズと、LinuxOSのF7シリーズに分けられます。

また、「S8U2…」となっているモデルは、一般通販流通用ではありませんので、amazonでは販売されていません(楽天市場の特定の代理店のみが販売しています)

「U2モデル」に関する詳細は、「謎の「U2」モデル」のページをご覧ください。

9インチは、軽~普通車におすすめ

ATOTO
AC-44P2

ドライブレコーダー
フルHD高画質


ATOTO
AC-4450

OBD2カー診断
スキャンツール
9インチモデルは、国産車に丁度よいサイズ感です。

ハイエースやヴェルファイアなど、室内空間の広い車両の場合は、10インチモデルがおすすめですが、車幅の狭い軽自動車やコンパクトカーに取り付けると、いささか大きすぎます。

軽自動車から2Lクラスの乗用車でしたら、インパネ回りの広さも限られています。この場合、9インチモデルが装着可能な最大サイズとなることが多いです。

筆者の場合も、ハザードスイッチ操作に支障が出かねないため、10インチモデルの装着は断念しています。

詳しくは画面サイズと解像度(ディスプレイオーディオ)のページをご覧ください。
(実物大の紙をインパネに当てはめて、ハザードスイッチやエアコンルーバー操作がしづらくなる状態を再現しています)

国内メーカーは以前から積極的に9インチモデルをリリースしていましたが、ATOTOに関しては、9インチモデルのラインナップ展開が遅く、A6G209PFの1機種のみの状態が長く続いていました。

2023年頃より徐々に、9インチモデルが増え始め、廉価グレードのF7シリーズから、高級グレードのS8シリーズまで。ラインナップが揃いました。

ATOTOの9インチモデルも、ようやく選べるようになってきたという感じです。

A6シリーズの10インチモデルは?

A6PFには、残念ながら10インチモデルが存在しません。

ですが、安心して下さい。
実質的に、「10インチのA6PF」と言えるモデルが存在します。

S8シリーズの、S8 Lite(S8G2113LT)です(略称 S8LT)

S8G2113LT - 実質的にはA6PFの10インチモデルに相当

atoto S8G2113LT

モデル型式サイズ画素数液晶操作容量SIM
S8
LT
S8G2113LT 10in1280
x720
IPSタッチ2G+
32G

ATOTO
S8G2113LT



ATOTO AC-44F5
ワイヤレスリモコン

「S8 Lite」(S8G2113LT)は、S8シリーズの10インチモデルですが、基本スペックはA6PFとほとんど同等です。
(液晶パネルはA6と同じIPSパネル、メモリ/ストレージ量も2GB/32GBと、全く同じです。後述のように純正アクセサリーの互換性まで同じです)

S8とは名ばかりであり、実質的に「A6PFの10インチモデル」と言っても過言ではありません。

この点は、ATOTO純正アクセサリーである「ワイヤレスリモコン AC-44F5」の適合機種にも、よく現れています。

AC-44F5」の適合モデルを見ると…、
互換性有り:SA102、A6Y、A6 KL、F7、S8
互換性無しA6PF、S8Lite

 …との記載があります。

このように、S8シリーズの中でAC-44F5との互換性が無いのが、唯一このS8LT(S8G2113LT)です。
(この点はA6PFと同じです)

ここまでA6PFと同じだと、「一体どこに、S8シリーズの要素があるのか?」と毒づきたくなるほどです。

ちなみに、A6PFやS8Liteにも適合可能なリモコンとしては、 「AC-44F8」がラインナップされています。
(対応機能が少し減りますが、実質的にはこれでも充分です)

「A6シリーズの10インチモデルは無いものか?」とお探しの方は、S8LT(S8G2113LT)を検討してみて下さい。
実質的に「A6PFの10インチ」と言えるスペックのモデルです。

ATOTO S8G2113LT(amazon)

ATOTO S8G2113LT(楽天で安い順に検索)

A6シリーズとS8シリーズの比較、どちらを選ぶ?

ATOTO
バックカメラ

AC-HD03LR
高画質720P
仮想サラウンドビュー
低廉な価格のA6シリーズと、上位機種となるS8シリーズは、どちらを選ぶべきでしょうか?

スペックを比較してみると、A6のメモリ容量は一律2GBですが、上位機種であるSシリーズは、標準で3GBのメモリを搭載しています。

(2GBのLiteを除きます。S8中核機種であるStandard、Premium、Proの3モデルは3GBの搭載量、Ultraは4GB、UltraPlusは6GBの大容量です)

このように、Sシリーズの上位機種はメモリ搭載量が多く、スペック的にも余裕があります。
一方で、「そこまでのスペックが本当に必要か?」という視点も重要です。

基本的には「価格的競争力の高いA6シリーズでも、充分使える」というのが個人的な見解です。
メモリ2Gでも、それなりにサクサク動いてくれます。特に不満を感じることはありません。

細かい部分を言うと、S8シリーズはリアビューカメラが仮想アラウンドビューに対応していたりします。

また、後部座席のお子様のために、後部シート用ディスプレイを設置する場合は、ビデオ出力の多彩な上位機種の方がおすすめです。

さらに、一部の上位モデルにはQLEDパネルが採用され、高度な色再現性を有しています。

● 関連ページ:ATOTO S8 徹底解説

スマホとペアで使うものだから…

ディスプレイオーディオは、一種の受像機のようなもので、スマホと接続して使用した場合、スマホ側のスペックの方が物を言います。

特に、CarPlayやAndroid Autoを使用する場合は、ナビ側(ディスプレイオーディオ側)は、スマホから送出された映像や音声を投影しているだけに過ぎません。
(完全にそうではありませんが、それに近い状態になります)

そのため、受け手であるディスプレイオーディオ側は最低限のCPUパワーがあれば充分となり、送り出し側のCPUパワーの方が重要となるのです。

ちなみに、ナビアプリを使用の場合、GPS電波はスマホ内蔵のGPSアンテナで受信しています(車両側ではありません)
経路や地図、現在位置の表示も、スマホ側が主体となって計算・表示させています。

ディスプレイオーディオで予算を節約し、その分スマホに充当する

ATOTO
S8G2B74PM

そのため、予算の振り分けは、ディスプレイオーディオよりもスマホの方に高い比重を置く方が賢明です

ディスプレイオーディオを標準グレードとすることで節約した予算は、スマホの買い換え費用に回して、スマホ側のCPUパワー(及びそのストレージ)に割り当てた方が、賢い選択となり得るのです。

予算に余裕がある場合は、どうするか?

ATOTO
S8G2114PM

もちろん、予算が潤沢な場合や、毎日8時間以上車に乗車する方はこの限りではありません

特に、長時間ハンドルを握るトラックドライバーの方や、自家用営業車両が自分の仕事場だという方は、最上位機種を導入するのも良いと思います。

もしくは、最上位機種を導入する代わりに、やや上位のミドルグレードクラスに相当する「S8 PM」シリーズなどを購入して、数年以内の短期スパンでナビを入れ替え、常に最新機種で使用するというのも一つの選択です。
(個人的には、こちらの方をおすすめします。右上に表示されているのが「S8 PM」の2モデルです)

ATOTOは製品開発サイクルが非常に速く、半年単位で改良を施し、新製品を矢継ぎ早に投入してきます。

古いハイエンド機種よりも、最新型のミドルグレード機の方が、おすすめと言えます。

ALPINE Vシリーズとの比較

alpine DAF11Z

ALPINE
DAF9V

9インチ
ALPINEのVシリーズは、「ハイレゾ非対応のスタンダードモデル」という位置づけです。

「スタンダード」なので標準的なスペックかとおもいきや、内容を精査してみると、Vシリーズの画素数は、11・9・7インチのモデルのすべてが、800x480画素となっており、ATOTO A6 PFに大きく差をつけられています

実際にamazonの販売ページを見ると、「液晶画質」の項目に「WVGA」とあります。
これは、画面解像度が800x480画素であることを意味します。
(左上の画像の商品です。実売価格が表示されない場合は広告ブロッカーをOFFにしてみてください)

また、Vシリーズの液晶タイプは『TFT液晶』という範疇の広い表現となっています。
残念ながらこの表記では、IPS型かVA型か、はたまたTN型かが判りません。
IPS型であれば(高コストとはなりますが)視野角が広いため、斜めから見ることの多いナビ用ディスプレイに向いています。

一方VA型や、低コストのTN型であれば、視野角が狭いため、あまり望ましくありません。
(TFT液晶としか書いていないところを見ると、「…そういうことなのかな?」と、穿った見方をしたくなります)

今どき11インチで800x480画素!?

ALPINEVシリーズの液晶パネルが、今どき800x480画素であることに関しては、当初疑問に思っていました。
正直言うと「誤植だろう」と思っていたのです。

何しろ、11インチの「DAF11V」、9インチの「DAF9V」、7インチの「DA7」のどれもが、「800x480画素」となっているのです。

7インチ液晶で800x480画素は、まだ判るのですが、11インチの大画面で800x480画素は、「何かがおかしい」としか言いようがありません。

とはいえ、このページを執筆するにあたり、あまり間違ったことも書けませんので、実際にALPINEに確認を取ってみました。すると…、

ディスプレイオーディオ Zシリーズ/Vシリーズの画素数は、ご確認いただいた通りで相違ございません。」

 …との回答が返ってきました。

ALPINE
DAF11Z

11インチ
ハイレゾ対応
正直言うと、どうしてこのスペックの液晶を採用したのか、はなはだ疑問です。
事前に分かっていれば、まず買わないからです。
(平成の時代ならまだ判りますが、このページを書いているのは令和5年です。推測ではありますが、Zシリーズをよく見せるために、Vシリーズを意図的に低スペックにしているのかもしれません)

ちなみに、上位モデルのZシリーズは、11インチの「DAF11Z」、9インチの「DAF9Z」、7インチの「DA7Z」のすべてが、「1280x720画素」となっています。

7インチで1280x720画素は、かなりの高解像度のためスペックとしては立派ですが、画面の大きさに関係なく、どのモデルも一律に画素数が同じなのは、不思議としか言いようがありません。まさに「謎仕様」です。
(大画面になればなるほど、単位面積あたりの画素数が低くなり、解像度が粗くなるからです)

また、amazonの販売ページでは、Zシリーズの画面解像度について「WXGA」との表記があります。

「WXGA」は1280×768、もしくは1280×800ピクセルの画素数を指します。
Zシリーズの画素数は1280x720画素ですので、この表記は(厳密に言うと)誤りです。

そもそも、「WXGA」や「WVGA」などの表現を使うよりも、ピクセル数で表現した方が判りやすいのですが、このあたりは、意図的に解りにくくしているものと思われます。

WVGA = 800x480画素ですので、かなりの低画質です。それがひと目で判るのは避けたいのでしょう。
ユーザーの誤認を誘ったり、意図的に分かりづらい表記をすることで製品の欠点を隠蔽するというのは、企業倫理にもとるというものです。

ALPINEは(個人的には)好きなメーカーの一つなのですが、このあたりは頂けません。

ATOTO A6 PFと、国産ディスプレイオーディオの比較

パイオニア
カロッツェリア
DMH-SZ700

AndroidAuto
CarPlay対応
このように、ATOTO A6はエントリーグレードということになってはいますが、それはあくまでもATOTO内における相対的な話です。

実際に国産メーカー製ディスプレイオーディオと、ATOTO A6シリーズを比較してみると、国内メーカーのスタンダードグレードを軽く上回っており、実質的にはミドルグレード以上となっています。
特に、画面パネル性能となると、高級グレードに匹敵することがわかります。

また、価格に関してはかなり低廉なものとなっており、コスパの良さは素晴らしいものがあります。
国内メーカーでは太刀打ちできないレベルとなっており、もっと言うと、「撤退を検討せざるを得ないレベル」に達しています
(そのぐらい差がついています。筆者が経営者であれば、そうするところです)

(今現在の実売価格については、広告機能を利用してページ内に表示しています。価格が出ない場合は広告ブロッカーをOFFにしてみて下さい)

ATOTO製品一覧(amazon)

次ページ: ATOTO S8 徹底解説

お目汚し失礼いたします
※ 当サイトのコンテンツは、独自の調査に基づき、かなりの時間と労力をかけて執筆されています。
まとめサイトや、こたつ記事への転用はもちろんですが、無断転載等を禁止します。
また、YouTuberの皆さんにも釘を刺しておきますが、当サイトのコンテンツを換骨脱胎し、あたかも自分の知見のように語るのは止めてください。

著者プロフィールの下の方にも書いていますが、パクリに対しては、積極的に実費請求や警告を行っています。
悪質な業者に対しては(著作権侵害の事例ではありませんが)通産省や行政機関に協力を依頼し、新聞記事に掲載した事例もあります。

なお、当サイトの説明には、一部筆者が作成した用語が含まれています。
これは、説明をわかりやすくするための措置ですが、公式にはそのような呼称は用いられていないものも多々あります。
(ですので、パクるとまるわかりです)



DIYカーメンテ に戻る

サイトのトップページ