全面タッチパネルと物理ボタン付(カーナビの選び方)
物理的なボタンが付いているカーナビと、全面タッチパネルでボタンが一切ないモデルは、どちらがおすすめでしょうか?
個人的な好みもあると思いますが、ステアリングスイッチの有無も判断材料の一つです。
ステアリングスイッチ装着車の場合、全面タッチパネルがおすすめ
ステアリングスイッチ付きの車両の場合、物理ボタンの無い全面タッチパネルのモデルがおすすめです。
音量ボリューム操作と選曲(選局)に関しては、リモコンボタンで操作可能ですので、ハンドルから手を離さずに操作できます。
そのため、本体側で音量調節や曲送りを行うことは、あまりありません。
全面タッチパネルのメリット
さらに
全面タッチパネルには、さまざまなメリットがあります。
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真っ平らなので、画面の拭き取り掃除が楽
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ホコリの溜まりがちな、奥まった隅の部分が無い
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物理的な接点を介することによる、電子的接触不良が発生しない
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長く使用していると、頻繁に触るボタンは表面にテカりが出て古びてくるが、そのような経年ヘタリない
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保護フイルムを貼ってしまえば、新品と同等の状態を長年維持可能
…などです。
筆者が使っているのは、このA6G209PFです。
ステアリングスイッチ装着車に取り付けるため、全面タッチパネルのモデルを選択しました。
音量調節と曲送り(曲戻し)は、ハンドルのスイッチで操作可能ですので、液晶画面下部のタッチスイッチを操作することは、ほとんどありません。
ATOTOには、他にも多数の全面タッチパネルモデルがあります。
物理ボタン付きモデルか、全面タッチパネルモデルなのかは、製品型式からは判別できませんが、製品外観で一目瞭然なので、問題ないでしょう。
ボタンの有る無しで、製品の外観イメージは大きく変わります。
ボタン付きのモデルが良いのか、ボタン無しが良いのかを決めることで、カーナビの候補機種が大きく絞られてきます。
自分に最適なディスプレイオーディオを選ぶのも楽になります。
個人の好みもあるため一概には言えませんが、携帯電話を例に上げると、
ボタンが沢山付いたガラケーの方が使いやすいという方は、従来型の物理ボタン付きカーナビを、
タッチパネル操作のスマホの方が好みだという方は、全面タッチパネルのディスプレイオーディオを選択すると良いと思います。
ステアリングスイッチ非装着車は、物理ボタン付きがおすすめ
ステアリングスイッチ非装着車の場合は、物理ボタン付きのモデルがおすすめです。
(ボタンの位置に慣れてしまえば)音量調節や曲送りなどの
操作を手探りでできるため、前方から目を離さずに操作が可能です。
全面フラットパネルのカーナビの場合は、(道路状況から目を離し)画面に視線を持っていかなければ、どこにタッチボタンがあるか判りません。
前を見ながら操作することは難しいです。
ステアリングスイッチ非装着車の場合は、運転時の安全性を高めるために、物理ボタン付きのモデルがおすすめです。
(走行中にカーナビを操作することはない(停車時にしか操作しない)という方は、この限りではありません)
ATOTO A6G2A7PFは、物理ボタン付きの7インチモデルです。
国内メーカーのモデルと比較すると、価格が一段階安く、最低価格帯に位置することもあり、売れ筋のモデルです。
10インチのモデルもありますが、このS8G2104PRというモデルは、音量と曲送りに、シーソー状のボタンが採用されています。
このキー形状は、手探りでも指の感覚でわかりやすいのが良いところです。
某自動車評論家の方が、「手探り操作性」という言葉を使っていましたが…、
路面のみを注視した状態で、車内に視線を動かさずに、どれだけ確実に操作可能かというのは、自動車の運転のしやすさの一つのポイントでもあります。
「手探り操作性」とは、いい得て妙ですが、「見ないでも操作できる」ということは重要なポイントの一つです。
ボタンではなく「ノブ」、手探りでも操作がしやすい
ボタンよりもさらに直感的に操作が可能な『ノブ』が付いたモデルも存在します。
F7TYC7XEは、今時珍しいボリュームノブ付きのモデルです。
高齢者でも操作が判りやすいため、不特定多数の人が運転する車に良いでしょう。
サイズが7V型(7型ワイド)ですので、現場仕事に使うハイエース、営業用のプロボックス、軽貨物のハイゼットカーゴ、農作業用のハイゼットなどにぴったりです。
用語解説:CarPlayとAndroid Auto
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ディスプレイオーディオ、Androidカーナビ(用語解説)
感圧式パネルと、静電タッチパネル
感圧型パネルと、静電タッチパネルの違いにも触れておきましょう。
感圧式タッチパネル
感圧式はその名の通り、パネルを押す圧力を検知して反応するタッチパネルです。
圧力の有無がポイントですので、ごく軽く触れた場合には反応したいため、
「押す」感じで操作する必要があります。
また、
感圧型タッチパネルのデメリットとして、
経年変化によってタッチ位置の判定にズレが生じることがあります。
(電気的な抵抗値で位置判定しており、経年によって抵抗値に変化が生じることが原因です)
静電容量式タッチパネル
一方の静電容量式タッチパネルは、押し込む必要がなく、軽く触れるだけで操作可能です。
ピンチアウトやスワイプ、
タッチジェスチャーなど、多彩な操作が可能なのも、このタイプです。
(タッチジェスチャー等はあくまでも原理的に可能なだけであって、機器側のユーザーインターフェースが対応していない場合は、この限りではありません。近年発売されたモデルでは、対応していることが多いですが、購入前に確認しておくと良いでしょう)
今では静電式が主流
カーナビ用のタッチパネルは、以前は感圧型が主流でしたが、静電式タッチパネルが主流となりつつあります。
個人的には、以前使用していたカーナビが感圧式であり、タッチ位置のずれに悩まされることもしばしばでした。
ナビを「ATOTO A6G209PF」に交換し、静電タッチパネルを操作するようになってからは、反応が軽く、サクサク動くため、ストレスフリーです。
(音声入力の精度も高いですので、目的地入力時にタッチ操作を行うことも減りました)
現在販売されているカーナビのタッチパネルは、静電容量式が主流となっていますが、従来型のモデルは感圧式の場合もあります。
カーナビを購入する際には、タッチパネルが感圧式か静電式か、事前に確認しておきましょう。
基本的には静電式がおすすめですが、手袋をした状態で操作することが多い場合は、「感圧式」を選択するのも一つの方法です(静電式では反応しないため)
物理ボタン付きの、カロッツェリア FH-8500DVS
パイオニア
カロッツェリア
FH-8500DVS
AndroidAuto
CarPlay対応
カロッツェリア FH-8500DVSは、左側に物理ボタンが付いています。
音量ボタンの上下にポッチが付いているのは、前を見ながら手探りで操作しやすいようにとの配慮ですね。
全面タッチパネルのKENWOOD DDX5020S
KENWOOD
DDX5020S
AndroidAuto
CarPlay対応
KENWOOD DDX5020Sは、全面タッチパネルです。
『手探り操作性』を重視するなら物理ボタンがあった方が良いのですが、ステアリングスイッチがあれば、それで代替可能です。
また、物理ボタン無しのほうがコスト的に安く済み、設計も楽で、なおかつ経年による不具合も出にくいです。
今後は全面タッチパネルモデルの比率が高まっていき、物理ボタン付きのモデルは、徐々にラインナップから落ちていくかもしれません。
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