ATOTO A6G209PFを購入
最終的に購入したナビは、ATOTO製「A6G209PF」です。
CarPlay/Android Auto対応で、スマホと接続しての使用を想定したモデルです。
地図内蔵型ではありませんので、カーナビではなく、ディスプレイオーディオと呼ばれています。
OSは「Android」、液晶サイズは9インチですので、操感感は、自動車用に専用設計されたタブレットのような印象です。
暫定的に仮接続して作動を確認してみましたが、
静電型タッチパネルは感圧型とは異なり、軽く触れるだけで反応してくれるため、実に快適です。
サクサク動いて反応が速いというのは、重要なポイントです。
カーナビの操作だけでなく、音楽再生やプレイリストの切り替えなども、従来型カーナビと比べると操作体系が洗練されており、使っていてストレスがありません。
このあたりは製品側のインターフェイスが優れているわけではなく、
AppleのCarplayがよくできているわけですが、液晶画面が大型のため、アイコンが大きく表示されてタッチしやすいというのも寄与しています。
このA6G209PF(略称A6PF)、及びAndroidカーナビを使用した感想、GoogleナビやYahooカーナビの比較等については、こちらの、使用後レビューのページに別途記載しています。
(こちらのページは、購入後のA6PF(A6G209PF)紹介ページです)
また、ディスプレイオーディオと地図内蔵型カーナビの違い、国産メーカーと中華ナビの選択については、下記ページをご参考下さい。
● 関連ページ:ディスプレイオーディオ vs 地図内蔵カーナビ
● 関連ページ:中華ナビ vs 国産カーナビ
ATOTO 公式サイト
● ATOTO 公式サイト
英語表記です。日本語表記はありませんので、ブラウザ内蔵の自動翻訳機能を使いましょう(ブラウザによっては翻訳機能のサジェスチョンがポップアップします)
● ATOTO サポートページ
ATOTO製品購入後はアカウントを作っておくと良いです(質問等をする場合に役立ちます)
● ATOTO 取扱説明書
QRコードを読み取って取扱説明書の一覧ページを表示する仕組みとなっています。
● ATOTO 取扱説明書(一覧)
上のQRコードをURL展開させたページがこちらです。モバイル用ページのため、パソコン閲覧の場合は文字が大きく、またダイヤル操作もしづらいので要注意です。(スマホで閲覧する場合は問題ありません)
ATOTO A6PF(デバイス情報からスペックを読み取る)
上の画面は、ATOTO A6G209PFをインストール後に、「デバイス情報」を表示させて撮影したものです。
デバイス名:ATOTO A6 Performance(A6G209PF)
Androidバージョン:10
ATOTOの製品ページでは『2GB+32GB』の表示があり、これが何の数字か判然としませんでしたが、これを見るとよく解ります。
(最初の数字がメモリ容量で、次の数字がストレージ容量です)
ですので、A6G209PFは…、
● メモリ:2GB
● ストレージ:32GB
…であることが判ります。
ATOTOのA6シリーズですので、メモリが2GBに抑えられていますが、S8シリーズですと(Liteモデルを除いて)最低でも3GBであり、高級モデルのUltraでは4GB、UltlaPlusになると6GBです。
CPUは、「UIS8581A Octa-core 1.6Ghz」という表示が読み取れます。これは「ARM Cortex-A55」のことです。
オクタコアですので、コア数は『8』です。
1.6Ghzでメモリ2Gだと、低スペックのように感じるかもしれません。
確かに、スマホやPCと比較するとそうなりますが、
カーナビとしては必要にして充分なスペックです。
必要にして充分といったところでしょうか。
なお、S8シリーズはCPU速度が1.8Ghzであり、A6シリーズと比べると、比較的高速ですが、数値上では0.2Ghz違うだけとも言えますので、実使用上で極端な差が出るほどではありません。
(F7シリーズはCPU型式が非公表ですので、A6シリーズとは異なるCPUを使っているようです)
ディスプレイオーディオ(DA)は、基本的にスマホと接続して操作・表示することを想定しています。
DA側はスマホが処理した映像情報をそのまま映しているに過ぎません。描画処理はしていますが、あくまでも信号の送り出し側はスマホです。
ですので、極端に高いスペックを必要としないのです。チップセットを必要以上に高スペックにしても、製品価格が吊り上がるだけで価格に見合うメリットが得られません。
アプリを多量にインストールし、容量ぎりぎりで作動させなければ、充分快適に動きます。
(実際に作動させても、サクサク動く印象です)
最新型スマホやPCと比較すると、Webページの表示スピードでは勝てませんが、それでも充分実用レベルです。
少なくとも、遅いとストレスを感じることはありません。
(電波状況が悪い場合は、そちらがボトルネックとなる場合もありますが、それは機器側の問題ではありません)
追記:A6PFからS8MSへ
筆者は2022年よりA6PFを使用していましたが、2024年に
S8 MSを実際に購入しました。
製品レビューは、
ATOTO S8G2094MSを購入 をご覧ください。
(これまで使用していた「A6G209PF」と比較しての製品インプレッションです)
国産カーナビ対ATOTO、スペックで比較すると?
ATOTO A6PF(A6G209PF)を取付後に、スバルディーラーで
KENWOODの最新型彩速ナビ(20万円相当)を触らせて頂きましたが、今回装着した数万円のA6PFと、作動の速さはさほど変わりがありません。
むしろ
正直に言ってしまうと、A6PFの方が作動が少し速いように感じました。
また、KENWOOD 彩速ナビ MDV-M910HDLは、
タッチ操作に素早く反応する『ジェットレスポンスエンジン3』を謳っていますが、それでも
CPUはデュアルコアでしかありません。
(デュアルコアは2コアを意味します。ATOTO A6PFは、8コアCPU搭載です)
ちなみにこのMDV-M910HDLは、2023年発売の新型モデルであり、決して古い型落ち製品ではありません。実売価格においても、9万円台の高価格製品です。
(それでも、こんなものなのです)
解像度(インチあたりの画素数)は、重要ポイント
上の画像は、ATOTO A6G209PFで地図を表示した時の状態です。
(Googleナビ、夜間表示モード)
9インチxHD解像度(1280x720)の組み合わせは、文字表示も明瞭で、高い視認性を持っています。
ちなみに、他メーカーも含めて、9インチカーナビの解像度はまちまちです。
現状では、1280x720のHD解像度が、(カーナビ用9インチ液晶としては)最大値であり、これを超えるスペックのものは見当たりません(A6G209PFも、この解像度です)
解像度は見落としやすいポイントですが、要チェックであり、重要ポイントです。
国内メーカーでHDパネルを採用しているのは、高級モデルのみ
液晶画面の解像度が、HDクラスであるかどうかは、注目ポイントです。
国内メーカーのハイエンドクラスのナビは、HD解像度の液晶パネルが採用されていますが、これはある意味当然と言って良いでしょう。
一方で、下位グレードモデルのパネルスペックを見てみると、
いまだに800x480などのWVGAサイズを採用しているモデルがゴロゴロあります。
なお、その手の低解像度モデルは、
販売ページにはパネル解像度の記載がなく、一目では判らないようになっています。
もちろん、メーカー公式ページの「主な定格」のページを見れば判るのですが、そこまでしなければ判らないのです。
一言でいうと、たちが悪いです。
下に、低解像度の具体例を挙げておきますので、ご自分の目で確認してみてください。
国産ナビはCPU速度を明らかにしていない製品がほとんどですが、それが何を意味するかは、推して知るべしというところです。
国内メーカー 低解像度モデルの例 KENWOOD MDV-S810F
● KENWOOD MDV-S810F
(amazon商品ページ。販売ページにはパネル解像度の記載が一切無い)
● KENWOOD MDV-S810F
(KENWOOD公式「主な定格」ページ。モニター部の画素数の項目に「水平800x垂直480」とあり、HDパネルではないことが判る)
さて、KENWOODを例として挙げましたが、PIONEERも見てみましょう。
Pioneer DMH-SF500は、
2023年春発売の比較的新しいモデルではありますが、画素数を確認してみると、9インチで1024x600画素と、凡庸なスペックです。
(
DMH-SF700であれば、画素数1280x720と競合できるレベルになりますが、その分価格も高くなります。)
DMH-SF500が、HD解像度の1280x720パネルを採用していないのは、
高解像度パネルの採用を控えることでパーツコストを抑え、リーズナブルで買いやすい価格にしているものと思われますが、それでも
ATOTO A6G209PFと比較すると、価格的な優位性はありません(完全に負けています)
このように、価格あたりのスペック比較となると、国産メーカーは中華ナビには太刀打ちできない状況に陥っています。
コストパフォーマンスで大きく差をつけられています。
ちなみにA6PFはハイエンドモデルではなく、ミドルグレードといった扱いですが、それでも
1280×720のHDパネルを採用しています。
メーカー側はしきりに画面サイズをアピールしますが、解像度がそれに伴っていなければ、何の意味もありません(片手落ちです)
なお、メーカーや通販サイトが掲載している商品画像には、液晶画面部分に「嵌め込み合成」が使われています。
このため、画質については全く参考になりません。低解像度液晶でも、CG処理された美しい画像が嵌め込まれています。
ちなみに、ALPINEのVシリーズは「スタンダードモデル」という位置づけですが、
DAF11V、
DAF9V、
DA7、
の3モデル全てが800x480画素という低解像度です。
(11、9、7インチの3モデルがすべて800x480画素という仕様です。)
何も知らずに買ってしまうと、初めて電源投入した時に、「嘘やろ!!」と驚くかもしれません。
7インチモデルはまだ良いのですが、今どき11インチや9インチモデルで800x480画素というのは、考えられない低スペックだからです。
(これは、上位機種であるZシリーズとの差別化を図るためと思われますが、いくらなんでも酷すぎます)
ディスプレイ解像度を、極小文字でチェック
ATOTO A6G209PFに、高速道路の道路情報を広域表示させ、
極小文字の表示テストをしてみました。
解像度が高ければ、小さめな文字でも潰れずに表示可能です。また、一度に表示可能な範囲も広くなります。
解像度の高さはどの程度なのか、
画像中央の部分を拡大して、精細度を検証してみましょう。
こちらが、拡大画像です。
「嵐山小川」の「嵐」の文字など、画数の多い文字には「文字潰れ」も見受けられますが、「坂戸西スマート」ぐらいの画数になると、
はっきり明瞭に表示されており、
解像度の高さが伺えます。
このレベルの解像度があれば、テキスト情報、静止画像、動画、マップ表示など、ほぼすべての用途において、高い満足度が得られます。
なんと言っても、画面の表示がきれいです。
画面に虹のような縞模様が出ているのは、カメラ撮影特有の「モワレ干渉」です。
肉眼で見る場合は出現しません。
少し前に「商品イメージは、嵌め込み合成」と書きましたが、わざわざ合成しているのは、カメラ撮影では、このような「モワレ干渉」が避けられず、実物イメージとは異なった模様が写り込むからです。
※ 800x480画素で地図を表示すると、どのような感じに見えるのかについては、このページの下の方で掲載しています。
ATOTO A6PFで動画の視聴は?
Wi-Fiに接続し、
You Tubeアプリや、Amazon Prime Videoアプリを使用して、動画を再生させてみました。
このあたりは
Androidナビの面目躍如といったところです。
CarPlay/Android Autoに対応させただけの、組み込みOSを採用したディスプレイオーディオとは違い、Googleプレイストアのアプリをインストールして、自由自在に使えます。
動画の視聴に関しては、全く問題なく再生できてしまいました。
(差が出るとしたら、上の画像のような「サムネイルの一覧画像」を読み込む時の速度くらいです)
なお、通信速度が低い場合は、動画再生に影響が出る可能性もありますが、それは機器側に非があるわけではありません(回線側の問題です)
どうやらネット動画の視聴は問題なく、充分実用レベルに達していることがわかりました。
ATOTO製品は元々の価格が低いですので、コスパ(費用対効果)は極めて高いです。
ATOTO A6G209PF 液晶サイズは大画面9インチ
A6G209PFの液晶サイズを見てみましょう。
(マジックやカッターは、サイズ比較用です)
この「ATOTO A6G209PF」は9インチですが…、
タブレットの代表格であるiPadは、現行モデルが10.2インチ(第7世代以降)、第6世代以前は9.7インチでした。
一回り小さいiPad Miniですと、現行モデルが8.3インチ(第6世代以降)、第5世代以前は7.9インチ。…となっています。
こうして比較してみると、
ATOTO A6PFの液晶画面は、タブレット並のサイズであることが判ります。
S8シリーズには、より大きな10インチモデルも多々あります。(ATOTOは「10.1インチ」と表現しています)
改めて、実物のサイズを計測してみましょう。
幅:14.1cm、長さ:23.2cmです。
液晶の長さ:実測19.7cm(表示画面の部分のみ)
液晶画面の幅:実測11.4cm(表示画面の部分のみ)
交換前のカーナビと比較
こちらは、「ATOTO A6G209PF」を装着する前に使用していたカーナビです。
(ダイヤトーン サウンドナビ NR-MZ80 Limited)
7インチ画面で、2DINに収まるインダッシュタイプですが、9インチ液晶を一度目にしてしまうと、随分小さく感じます。
また、
解像度も800x480のWVGAでしたので、高精細とは言い難い表現力でした。
近年ではスマホに搭載されている液晶の解像度が非常に高くなっていることもあり、
カーナビ画面の解像度が低いと、非常に見劣りしてしまいます。
上の画像は、NR-MZ80 Limitedのマップ表示画面です。
「
裸眼でも液晶セルが判る」とまでは言いませんが、それに近い状態です。
アイコンの小さな文字は潰れて視認できませんし、斜線の描画はギザギザ感が目立ち、決して滑らかとは言えません。
これが、800x480(WVGA)の解像度です。
解像度が低いと画像の質感も粗くなり、非常に安っぽい印象を受けることが解ります。
(カーナビ自体が、古臭くて時代遅れの製品に感じてしまいます)
ATOTO A6G209PF 開封・箱の中身
まずは、箱を開封してみます。
取扱説明書やインストールの手引きなど、様々な冊子が付属しています。
上の画像が
「ATOTO A6G209PF」の箱出しの状態です。
リリース時期は2022年2月頃のようで、最新型とも呼べるモデルです。
(ATOTOは半年スパンで新製品を投入してきます。2023年リリースのモデルも既にありますので、現状では最新型とは言いにくくなってきました)
ATOTO製ナビは、7インチと10インチが主流のようで、この両方のサイズにほとんどのモデルが集中してます。
A6G209PFは、ATOTO唯一の9インチ液晶モデルです
(2023年3月調べ)
10インチモデルでは大きすぎるという場合、この9インチモデルがベストチョイスです。
なお、この9インチサイズは将来的にラインナップが増えるかもしれません。
10インチだと大きすぎて取り付けに支障が生じる車両も多く、9インチモデルはこれからの主流となる可能性を秘めています。
(特に、車両幅の狭い軽自動車やコンパクトカーだと、9インチが上限ではないかと思います)
ちなみに、国産メーカーのPioneerとALPINEは、9インチモデルを複数機種リリースしており、このサイズを重要視していることが判ります。
(インストールの容易さを優先させたい場合、7インチモデルが楽で良いですが、やはり大画面は見やすく使いやすいです)
接続用のケーブル類、アダプター、GPSアンテナなど
背面の様子です。
間口は2DIN規格サイズですが、奥行きが非常に浅いためケーブル類を納めるのも楽そうです。
強制空冷ファンはありません。放熱フィンによる自然空冷となっています。
実にコンパクトですので、取付時に
背面ケーブルの収納に苦労することもありません。
「ATOTO A6G209PF」のスペックは…、
画面:HD9インチ液晶(1280x720)
CPU:ARM Cortex-A55(8コア・1.6 GHz
OS:Android10.0
メモリ:2GB + 32GB
スマホ対応:CarPlay、Android Auto
…となっています。
ATOTO A6G209PF 付属品
付属品(接続ケーブル等のインストールパーツ)を並べてみました。
インストールパーツリストのページです。
このページは他のモデルの説明も共通しているため、このページに掲載されているすべてのパーツが付属しているわけではありません。
このページは、ATOTO A6G209PFを購入した際に、気づいた点をまとめたものです。
しばらく実使用してみた後に、改めてレビューを書いたのが、下のページになります。
● 使用後レビュー(Carplayナビ、メリットは大きい)
● Androidカーナビ、気になる点(今後の改善に期待)
月寅次郎の本(著作)
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