上の階層へ移動

AndroidとLinuxOS(OSで選ぶディスプレイオーディオ)

最終更新日: 作者:月寅次郎

AndroidとLinuxOS(OSで選ぶディスプレイオーディオ)

アンドロイドナビ

Androidナビは、AndroidをOSに使用したナビを指します。
一方で、Linux(リナックス)をOSに採用したナビも存在します。

さて、この二つにはどのような違いがあり、どちらがおすすめなのでしょうか?

Linuxは、オープンソースのUNIX系OSで、Red HatとかUbuntuとかあったよね?…とかスラスラ出てくる人は、そこそこITに詳しい人でしょう。
そういう人には解説不要かもしれませんが、そういう人は多くありません。

OSが、LinuxとAndroidでは、どのような違いが出るのでしょうか?
そのあたりも含めて解説してみましょう。
(安心して下さい。筆者は、第1種情報処理技術者です)

LinuxOSはダメなのか?

atoto F7G2A7XE

ATOTO
F7G2A7XE
LinuxOS
上の画像は、LinuxOSを採用している『F7G2A7XE』ですが、はっきり言ってしまうと、LinuxOSモデルは、あまりおすすめではありません

AndroidOSナビが当たり前に発売されている現代では、わざわざLinuxモデルを選択する意味が無いのです。

LinuxはオープンソースのUnix系オペレーティングシステムで、カスタマイズの容易さと開発コストの低さからさまざまな組み込みシステムに使用されています。
(わたしもRed Hat Linuxでサーバーを構築したことがあります)

一昔前でしたら、このLinuxOSの選択もありでしたが、現時点となると、AndroidOSの方がトータル性能で優れており、ATOTOもAndroidOS機の開発をメインとしています。
機種ラインナップの数でも大きく差がついています。

LinuxOS機は古いとは言わないまでも、ディスプレイオーディオの世界では、一世代前の扱いという感があります。
メインストリームに返り咲くのは難しいでしょう。デュアルBluetoothの対応や、Wi-Fi接続など、スマホとの接続機能でも差が付いています
また、サードパーティのアプリをインストールし、多様なネットサービスを楽しむこともできません。

実際には、AndroidOSもLinuxカーネルがベースになっているのですが、AndroidOSは元々モバイル機器用OSとして開発されているため、ディスプレイオーディオに要求される機能との類似点が多く、組み込み時の相性が良くだけでなく、安定性も高いものがあります。

一方のLinuxは、元々PC/AT互換機上でUNIXと同等の機能を実現するためのOSとして開発された経緯があります。
Linuxカーネル自体は、前述のようにスマホのOSのコアの部分で使用されてはいますが、Linuxディストリビューションは、主にサーバー用のOSとして使用されています。
そのため、モバイルよりもPCやサーバーに対する親和性が高いと言わざるを得ません。

ATOTOナビ、LinuxOSモデルの見分け方、『F7シリーズ』

atoto F7G211XE

ATOTOのLinuxOS機種は、製品名の最初の2文字がとなっています
(この部分で識別可能です)

つまり、製品名が『F7』で始まるATOTO製カーナビは、OSにLinuxを使用しているモデルです。

前述の 『F7G2A7XE』 以外にも 『F7G211XE』、 『F7G110XE』 など、いくつかの機種がありますが、(前のページで述べたように)7V型でないと開口部に収まらないなどの特別な理由がある場合を除き、これといった優位点がありません。

アンドロイドナビを選ぶ際には、真っ先に候補から除外しても良いでしょう。
なぜならば、そもそもアンドロイドナビとは呼べないからです。

敢えて言うなら「リナックスナビ」という表現が妥当です。
機能で見るかぎり、CarPlayとAndroid Autoに対応させただけのカーナビとも言えます。

このレベルであれば、国内メーカーの「CarPlay/Android Auto対応カーナビ」とさほど変わりありません。
わざわざATOTOを選択する意味も薄れるというものです。
(あくまでも機能がさほど変わらないという意味です。価格で比較した場合は、(同機能でも)ATOTOは国産メーカーに比べ、かなりの優位性を保っています。実際かなり安いですので、価格で比較すると国産メーカーは完全に負けています)

『OSがAndroid』というのと、『android auto対応』とでは、全く意味が異なります。
混同しないよう注意しましょう。

前者はオペレーションシステムを指しており、後者はアプリケーション(対応するアプリ)を意味しています。

アンドロイドナビ

A6シリーズとS8シリーズは、AndroidOSナビ

atoto A6G2A7PF

一方、ATOTO製品名の最初の2文字が『A6』もしくは『S8』となっているモデルは、AndroidをOSに採用している「Androidナビ」です。

単にCarPlay/Android Auto対応だけでなく、Googleプレイストアから自在にアプリをダウンロードして、ネットに自在にアクセスしたい場合は、このAndroidナビであることが必須条件です。

Androidナビを所望する場合は、エントリーグレードのA6シリーズ、もしくは上級グレードのS8シリーズの中から選べば良いのです。


ATOTO製品一覧(amazon)

次ページ: 全面タッチパネルと物理ボタン付

ナビ交換と取付の目次(自分でDIY)

  1. ナビ交換・取付(メインページ)
  2. カーナビの選び方
    1. ナビ交換・取付(メインページ)
    2. カーナビの選び方
    3. ATOTO A6G209PFを購入
    4. インパネ外し(鏡を使ってカプラを楽に外す)
    5. ナビロックボルト取り外し
    6. カーナビの配線・接続ケーブルの確認
    7. カーナビ専用ハーネスの自作
    8. ギボシ端子のかしめ方(よくある失敗と対処)
    9. カーナビ作動確認(仮接続)
    10. GPSアンテナ取付
    11. カーナビ取付 ステー装着
    12. カーナビ取付 インパネカット加工
    13. カーナビ取付 配線接続、固定
    14. ファームウエア更新(ATOTOナビ)
    15. ATOTOナビ設定(記録しておくと役に立つ)
    16. 使用後レビュー(Carplayナビ、メリットは大きい)
    17. Androidカーナビ、気になる点(今後の改善に期待)
    18. 車で使っているアプリ


DIYカーメンテ に戻る

サイトのトップページ