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AndroidとLinuxOS(OSで選ぶディスプレイオーディオ)

最終更新日: 作者:月寅次郎

AndroidとLinuxOS(OSで選ぶディスプレイオーディオ)

アンドロイドナビ

Androidナビは、AndroidをOSに使用したナビを指します。
一方で、Linux(リナックス)をOSに採用したナビも存在します。

さて、この二つにはどのような違いがあり、どちらがおすすめなのでしょうか?

Linuxは、オープンソースのUNIX系OSで、Red HatとかUbuntuとかあったよね?…とかスラスラ出てくる人は、そこそこITに詳しい人でしょう。
そういう人には解説不要かもしれませんが、そういう人は多くありません。

OSが、LinuxとAndroidでは、どのような違いが出るのでしょうか?
そのあたりも含めて解説してみましょう。
(安心して下さい。筆者は、第1種情報処理技術者です)

LinuxOSはダメなのか?

atoto F7

ATOTOでLinuxOSを採用しているのは『F7シリーズ』です。
はっきり言ってしまうと、LinuxOS搭載モデルは、あまりおすすめではありません

AndroidOSナビが当たり前に発売されている現代では、わざわざLinuxモデルを選択する意味が無いのです。

LinuxはオープンソースのUnix系オペレーティングシステムで、カスタマイズの容易さと開発コストの低さからさまざまな組み込みシステムに使用されています。
(わたしもRed Hat Linuxでサーバーを構築したことがあります)

一昔前でしたら、このLinuxOSの選択もありでしたが、現時点となると、AndroidOSの方がトータル性能で優れており、ATOTOもAndroidOS機の開発をメインとしてきており、機種ラインナップの数でも大きく差がついています。

そしてなにより、LinuxOS搭載モデルは、ネット親和性や拡張性、汎用性において、AndroidOSモデルに劣っています

具体的に言うと、LinuxOSモデルでは、サードパーティのアプリをインストールし、多様なネットサービスを楽しむこともできません。
また、「AC-44P2」など、Androidナビ対応オプションパーツの装着もできません。

『AC-44P2』(ATOTO純正ドライブレコーダー)

「AC-44P2」は現代的なドラレコで、カーナビ側のタッチパネルで操作可能であり、撮影した映像は、ナビ画面で確認可能です。
LinuxOSナビには非対応ですが、これは、AndroidOS用として設計された製品であり、対応/非対応がOSに依存しているからです。

ATOTO AC-44P2(ドライブレコーダー)(amazon 商品ページ)

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● カーナビ用オペレーションシステム(OS)の深い話

AndroidOSも、実際にはLinuxカーネルがベースになっているのですが、AndroidOSは元々モバイル機器用OSとして開発されているため、ディスプレイオーディオに要求される機能との類似点が多く、組み込み時の相性が良いだけでなく、安定性も高いものがあります。

一方のLinuxは、元々PC/AT互換機上でUNIXと同等の機能を実現するためのOSとして開発された経緯があります。
Linuxカーネル自体は、前述のようにスマホのOSのコアの部分で使用されてはいますが、Linuxディストリビューションは、主にサーバー用のOSとして使用されています。

そのためLinuxは、どちらかというと、モバイルよりもPCやサーバーに対する親和性の高いOSです。

ATOTOナビ、LinuxOSモデルの見分け方、『F7シリーズ』

atoto F7G211XE

ATOTOのLinuxOSモデルは、製品名の最初の2文字がF7となっており、この部分で識別可能です。

つまり、製品名が『F7』で始まるATOTO製カーナビは、OSにLinuxを採用しているモデルです。

F7シリーズのメリットは、一言でいうと安いことですが、他にこれといった優位性がありません。
予算が限られているなど、やむを得ない場合を除いて、わざわざF7シリーズを選ぶ必要はありません。

ディスプレイオーディオを選ぶ際には、真っ先に候補から除外して良いでしょう。
なぜならば、アンドロイドナビではないからです。

LinuxOS搭載のディスプレイオーディオは、言ってみればCarPlayとAndroid Autoに対応させただけのカーナビとも言えます。

この程度であれば、国内メーカーの「CarPlay/Android Auto対応カーナビ」とさほど変わりありません。
わざわざATOTOを選択する意味も薄れるというものです。

● 関連ページ:ATOTO F7 徹底解説

『OSがAndroid』というのと、『android auto対応』とでは、全く意味が異なります。
混同しないよう注意しましょう。

前者はオペレーションシステムを指しており、後者はアプリケーション(対応するアプリ)を意味しています。

● 関連ページ:ディスプレイオーディオ、Androidカーナビ(用語解説)

アンドロイドナビ

AndroidOSナビなら『S8』か『A6』

atoto S8

一方、ATOTO製品名の最初の2文字が『S8』もしくは『A6』となっているモデルは、AndroidをOSに採用している「Androidナビ」です。

単にCarPlay/Android Auto対応だけでなく、Googleプレイストアから自在にアプリをダウンロードして、ネットに自在にアクセスしたい場合は、このAndroidナビであることが必須条件です。

Androidナビを選択する場合は、エントリーグレードのA6シリーズ、もしくは上級グレードのS8シリーズの中から選べば良いのです。

● 関連ページ:ATOTO S8 徹底解説

● 関連ページ:ATOTO A6 徹底解説

カーナビ ランキング(amazon / 楽天)

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ATOTO製品一覧(amazon)


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ナビ交換と取付の目次(自分でDIY)

  1. ナビ交換・取付(メインページ)
  2. カーナビの選び方
    1. ナビ交換・取付(メインページ)
    2. カーナビの選び方
    3. ATOTO A6G209PFを購入
    4. インパネ外し(鏡を使ってカプラを楽に外す)
    5. ナビロックボルト取り外し
    6. カーナビの配線・接続ケーブルの確認
    7. カーナビ専用ハーネスの自作
    8. ギボシ端子のかしめ方(よくある失敗と対処)
    9. カーナビ作動確認(仮接続)
    10. GPSアンテナ取付
    11. カーナビ取付 ステー装着
    12. カーナビ取付 インパネカット加工
    13. カーナビ取付 配線接続、固定
    14. ファームウエア更新(ATOTOナビ)
    15. ATOTOナビ設定(記録しておくと役に立つ)
    16. 使用後レビュー(Carplayナビ、メリットは大きい)
    17. Androidカーナビ、気になる点(今後の改善に期待)
    18. 車で使っているアプリ


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