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Androidカーナビ、気になる点(今後の改善に期待)

最終更新日: 作者:月寅次郎

Androidカーナビ、気になる点(今後の改善に期待)

ATOTOナビ

前ページで説明した通り、ATOTO製アンドロイドナビのメリットは大きなものがありました。

ここ数年で、久々に良い買い物をしたと思えるほどです。
それくらい革新的であり、費用対効果も高く、
従来型の地図内蔵型カーナビは、もはや「時代遅れのオワコン」でしかないと感じた次第です

一方で、細かな不具合(画像処理のバグ)なども見受けられます。
また、設定時ユーザーインターフェースや表示文字についても、いくつか改善可能な点が見受けられました。

それほど致命的なものではありませんので、気にせず使用していますが、ATOTOには「ユーザーからの改善要望」として連絡しておきました。

おそらく次回のファームウエア更新に盛り込まれるのではないかと期待しています。
Carplay・ミュージック

アンドロイドカーナビ、不具合及び作り込みの甘い部分

ATOTO A6PF(A6G209PF)を実使用して感じた点を記載しています。
他メーカーや別モデルでは、必ずしもこの限りではない場合があります。ご注意下さい。

ナビアプリを日中モードで表示すると、地図が見にくい

ATOTOナビ

Googleナビの画面色を「日中モード」にすると、道路と道以外の部分が同色表示されるため、道の視認がしずらくなります。
上の画像がその状態です。回避方法は後述の通り、『夜間モード』にすれば大丈夫です。

画面の手前の方は判るのですが、奥の方は俯瞰表示だと道が細く表示されますので、ほとんどわからなくなります(道路が有るのか無いのか、それすら判らない)

高速道路などの幹線道路は黄色表示のため、まだ判別できるのですが、一般道や細い道は視認がしづらいです。
(下の画像と比較してみて下さい)

※ 波状に見える模様は、カメラ撮影によるモアレ干渉縞で、肉眼で見る場合は生じません。

ATOTO・カーナビ

Belkin
MagSafe対応
ワイヤレス
車載充電器

上の画像は、同じエリアをスマホ側でスクリーンショットした論理画像です。

道は白色、道でない部分は灰色と、きちんと色分け区別があるため道が分かりやすく表示されています(こちらが本来の表示です)

この画像は、「スマホがナビに送っている論理画像」ですので、送り出し側には何も問題が無いことが判ります。
どうやら、受け手側であるナビ側の表示に問題がありそうです。
(液晶自体は、恐らくRGB各8ビットのフルカラー1677万色対応と思われますので、色域が狭いために描画能力に不足があるというのは可能性が薄いと見ています)

また、ATOTOからは「この現象の再現ができた(不具合を確認した)」とのことですので、わたしの個体特有の初期不良ではないことが解りました。
現在ATOTO側で対応中とのことです

ATOTO・カーナビ
ちなみに夜間モードですと、道と道以外のコントラストが明瞭で、分かりやすく鮮明に表示されます。
このため、現状では夜間モードで表示しています。

不具合の検証
Googleナビ以外にも、Yahooカーナビでどうなるか検証したところ、同様の症状が確認されました。

また、iPhone8、初代iPhoneSE、3代目iPhoneSEでも試しましたが、どの機種でも同様の症状が確認されました。

iOSは、15.6と15.7で検証しましたが、OSバージョンでの違いは認められませんでした。

このような検証作業の結果、ATOTOナビ側に原因がある可能性が高いと見ています。

ATOTOの回答

詳細な写真と説明ありがとうございます。
まず、このことをお詫び申し上げます。
当社のエンジニアは現在テストを行っており、最適化されたプロジェクトにこの問題を含めています。今朝修正を試みます。

Thanks for the detailed pictures and descriptions.
First of all I apologize for this.
Our engineers are currently testing and have included this issue in an optimized project, we will try to fix it this morning.
※ 先方担当者からの文面をそのまま記載しています。日本語が不自然ですが意味はわかります。

appleの回答

Appleサポート担当者に不具合の発生した画像を見てもらったところ、このような事例報告はこれまで見たことがなく、珍しいケースだとのこと。
夜間表示は問題なくなされており、日中表示にのみ見られる現象のため、カープレイやiOS側にも問題があるとは考えにくい

CarPlayとGoogleナビの併用は、全世界で多大な使用事例が存在するはず。
にも関わらず、不具合事例として報告が上がっていないというのは、CarPlayとGoogleナビの組み合わせに原因があるわけではなく、ATOTOナビ側に原因の疑いがあると考えざるを得ない

※ Apple担当者がこのようにスラスラと回答したわけではありません。
当方から、「これこれこうなのだから、こう考えるのが最も妥当では?」とサジェストしたところ、「確かに、その可能性が最も高いですね」とApple担当者側が頷いた形になります。(こちら側から尋ねる形で結論を導き出しています)

日本語表示が不自然(中国製品起因)

Carplay

上の画像左下のホームボタンは、「返す」でなくて「戻る」と表示すべきでしょう。
(「Return」の直訳だと思われます)

ATOTO ラジオ局名入力

ATOTO
A6G209PF



ATOTO
A6G209PF

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上の画像はラジオ局名の入力画面ですが、「駅に名前を付ける」は日本語としておかしいです。
ここは「放送局名の入力」の方が適切でしょう。
(英語では「Station」ですが、日本語でラジオ局を「駅」とは呼びません)

また、ユーザーインターフェースも今一つです。
ラジオ局名は、下の欄に入力するのが正解だと思われますが、上の欄(周波数が表示されている部分)も入力可能であるため、入力場所に戸惑います。

さらに入力欄下部のボタンについても、「はい」「出口」の2つがあり、どちらも肯定的な意味にとれますので、操作に迷うところです。
「OK」「クリア」の方が、よほど判りやすいです。

このような言語不備を放置しているのは、いささか怠慢と言わざるを得ません(日本市場軽視でしょうか?)
いくら性能が高くて価格が安くても、このような作り込みの甘さ(ユーザーインターフェースの手抜き)は、「これだから中国製はダメなのだ」と敬遠される一因となりえます。

個人的にはCarPlay画面を使うことがほとんどのため、初期設定を終えて実使用中の今は、全く困ってはいないのですが、ATOTOがユーザーの信頼を勝ち取り、日本市場でシェアを拡大したいのであれば、真っ先に改善すべきポイントでしょう。

ATOTO ラジオ局名

Anker
PowerDrive+
IIIDuo
PD対応
50W 2ポート
PowerIQ 3.0
また、せっかく放送局名を入力しても、上の画像のように画面下部の「局名バー」にしか局名が表示されません。

大きい方の表示部分には周波数が表示されているだけで、局名が出てこないのです。これでは何のために局名を入力しているのか、よく判りません。

ラジオの局名入力画面については、ユーザーインターフェースを全面的に見直した方が良いように思われます。
車内でラジオを聴くことはほとんどないので、個人的にはどうでも良いことなのですが、ラジオ好きの方は気になる部分でしょう。

ここでは画面操作時の表示のみを上げていますが、マニュアル冊子の日本語も誤植や分かりづらい部分が多いです。
とはいえ、マニュアル自体は、主にインストール時や初期設定時に使用するものですので、実際に使い始めた後では、それほど困ることはありません。
本当に意味不明でわからない場合は、質問すると迅速に回答してくれます。

ATOTOの回答

翻訳ミスについては、可能な限り修正するよう努めます。あなたが提起した明らかなバグは、ソフトウェア側に提出されました。
その他、日本語が不自然な箇所については、コピーライティング部門と連絡を取り、早急に調査いたします。

マニュアルについては、英語のロジックに合わせて日本語に翻訳しているため、ローカライズが大幅に不足している可能性があります。また、皆様のご意見を真摯に受け止め、より多くの日本ブランドを参考にさせていただき改善に努めてまいります。

駅名の問題については、現在表示することができず、メインインターフェースは自分で得た情報を表示しています。

Regarding translation errors, we will try to correct them as much as possible. The obvious bugs you raised have been submitted to the software side.
For other places where Japanese is unnatural, we will communicate with the copywriting department and investigate as soon as possible.

Regarding the manual, we are still translating it into Japanese according to the English language logic, so there may be a big lack of localization. We will also attach great importance to your opinions, and we will refer to more local Japanese brands to make improvements.

Regarding the issue of the station name, it cannot be displayed at present, and the main interface displays the information obtained by yourself.

※ 先方担当者からの文面をそのまま記載しています。日本語が不自然ですが意味はわからないことはありません(ですが、DeepLの方が、翻訳精度が高いかもしれません)

音量ボリュームのステップが粗い

Carplay・音楽

キャンパー室内灯
LED車内照明
COB素子
DC12V-36V


パイオニア
車載用Wi-Fiルーター
カロッツェリア
DCT-WR100D
音量増幅ステップの段階が粗いため、小音量時に最適な音量にしづらい。
もしくは音量増幅量(アンプゲイン)が大きすぎる。

現状では、音量ステップ1~4程度で、ボリュームをかなり絞って聴いています。
(通常使用時の音量レベルを表示させると、上の画像のようになります)

現状の音量ステップと聴感上で受ける印象の相関は、下記のような状態です。

0  : 無音
1~2: 小音量
3~4: 中音量(最もよく使用する音量)
5~6: かなり大きめの音量
7以上: 音量が大きすぎるため、通常は使用しない。

これを、以下のように改善すると、小音量時でも最適な音量に調整しやすくなり、音量ボリュームとして使いやすくなります。
(望ましい音量ステップ(改善案))

0: 無音
1~4:小音量
5~8:中音量
9~12:大音量
13以上:音量が大きすぎるため、通常は使わない

ATOTOナビのレビューを見てみると、よく「ラジオの音量が大きすぎる」と書かれてありますが、それは初期設定の音量デフォルト値が「中央」になっているためであり、ユーザー設定音量が未記憶であることが理由の一つです。
ですがそれ以前に、音量ステップが粗すぎる(もしくはアンプゲイン(増幅量)が大きすぎる)ことも原因の一つです。

これでも使えないことはないですし、それほど大きなデメリットでもないのですが、音量ボリュームのステップの再検証と最適化をお願いしたいところです。
今の状態では、1(小音量)、2(中音量)、3(大音量)の三段階で音量調節しているようなもので、最も最適な音量に合わせづらいです。

ちなみにこれは、スマホ(iPhone)側の音源再生させた場合と、ナビ内蔵のラジオを再生させた場合の両方に言えることなので、AUX入力経由で入力電圧値の大きな音源を再生したとかいうことではありません。

下記に、この件についてATOTOに問い合わせた際の回答を載せますが、わたしの言っている事の意図が正しく伝わっているのか、はなはだ疑問です。(ラジオ音量については言及せず、単に音量ボリュームと表現した方が良かったのかもしれません)

ATOTOの回答

ラジオの音量についてですが、これはラジオが外部音源であるため、カーラジオ自体の音量設定よりも大きくなります。次の調整を試すことができます。

Regarding the volume of the radio, this is because the radio is an external sound source, so it will be louder than the sound setting of the car radio itself. You can try the following adjustments:

※ 先方担当者からの文面をそのまま記載しています。
「次の調整を試すことができます」の後に続く、調整法の記載が、日英両文ともに見当たりません(このあたりは少々いい加減です)

画面下部タッチボタン、バックライトの点灯条件

パネルスイッチのバックライト

TRYONE
タブレットホルダー

アクセサリー電源を使用して、エンジンをかけずにナビを使用する場合、画面下部のタッチボタン背景照明が点灯しません。(上の画像参照。不具合ではなく製品仕様です)

このため、夜間に暗い場所でエンジンを停止すると、タッチボタンが視認できず、手探りでボタンを押すことになります。物理ボタンではなくタッチパネルなので「手探り」も難しく、感に頼って押すしかありません

この条件が重なるシチュエーションはあまり無いため、それほど困るわけではありませんが、実際にそうなった場合には操作がしづらく感じます。

この問題は、ルームライトを点ければ回避可能です。

上の画像は、実際にルームライトを点灯させた状態で撮影しているため、バックライトは点いていませんが、うっすらと表示が判ります。
ルームライトを消灯させると、ほとんど判りません。

パネルスイッチのバックライト

audio-technica
AT-AQ405
AquieT
ドアチューニングキット
デッドニング
エンジンをかけると、画面下部タッチボタンのバックライトが点灯します。

ただ、駐車場でのアイドリング騒音など、周囲の環境に配慮が必要な場合は、エンジンを停止させた状態でパネル操作をしたい場合もあるのでます。
このあたりは改善が望まれるところです。

パネルスイッチのバックライト
ちなみにバックライト照明の色は変更可能で、色を循環させることもできます。(上の画像はピンク、ひとつ前の画像は白色となっています)

エンジンをかけない状態で、アクセサリー電源で作動させると、このバックライトが点灯しないわけです。

ATOTOの回答

A6 PFモデルの設計ロジックは、ヘッドライトのスイッチに合わせてボタンの光を制御することです。
当面は改善できませんが、こちらの要望もエンジニアに伝えていきます。

In addition, the design logic of the A6 PF model is to control the light of the button according to the switch of the headlight.
It cannot be improved for the time being, but I will also convey this requirement to our engineers.
※ 先方担当者からの文面をそのまま記載しています。日本語が不自然ですが意味は伝わります。

なお、これは物理回路の設計に起因する問題であり、ファームウエアで更新で対応可能な部分では無いと思われます。

一方でこれは、ユーザー側で電源接続に手を加えることで、修正可能な問題とも思われます(常時電源、イグニッション電源、アクセサリー電源、イルミネーション電源のつなぎ方を変更すれば対処可能なはずです)
個人的にはあまり問題視していませんので、結線変更による対処はしていませんが、気になる方は手を加えてみるのも良いでしょう。

「アクセサリー電源を使用」というのは、自動車の電源は入っているが、エンジンはかかっていない状態です。
この車両(スバルXV)には、ステアリングスイッチを装着しており、音楽再生時の音量調節や、曲の「送り」と「戻し」をハンドルの物理スイッチで操作可能です。そのためここで言及しているタッチパネルスイッチをほとんど使うことはありません。(稀にATOTOメイン画面に移行する場合に、右側のホームボタン(家のアイコン)を押す事はありますが、その頻度は非常に少ないです)

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